

この記事は、受渡日(決済日)を起点に新NISAの枠ズレを防ぐための読み方を、月1万円運用に合わせてテンプレ化します。
判定ルール→T+日数の調べ方→自分用カレンダーの作り方→つまずきQ&Aの順に整理します。
関連は👉 年末・枠使い切り術|👉 買付エラー対策|👉 年次メンテの型
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判定ルール:枠は“受渡日”で決まる


新NISAの年間投資枠は、買付の受渡日でその年の利用判定が行われます。
※年間投資枠の判定は「受渡日」基準(日本証券業協会Q&Aの要旨)。年末は受渡が翌年に回らないよう前半寄せで実行します。
T+日数の調べ方:商品別の“確認ポイント”


投資信託・株式・ETFは、それぞれ受渡のサイクル(T+〇営業日)が異なります。
必ず自分の銘柄で確認し、年末や大型連休の前は前倒しで動きます。
確認先リスト(テンプレ)
- 投資信託:目論見書・交付目論見書・運用報告書の「売買・決済」欄を確認します。
- 国内株・国内ETF:証券会社の「取引ルール/売買要綱」ページを確認します。
- 米国株・米国ETF:証券会社の「米株ガイド(決済サイクル/T+日数)」を確認します。
自分用 一覧表(コピペして埋める)
資産クラス | 銘柄/ファンド | T+日数(売買) | 受渡日メモ | 年末の最終安全日 |
---|---|---|---|---|
投資信託 | (例)全世界インデックス | (例)申込日+〇営業日 | 基準価額決定から〇営業日で受渡 | (例)12/〇まで |
国内株・国内ETF | (例)東証ETF | T+〇 | 祝日でズレやすい | (例)12/〇まで |
米国株・米国ETF | (例)VT/VOOなど | T+〇 | 米国祝日&サマータイムに注意 | (例)12/〇まで |
※スマホでは表が画面幅を超えます。横にスワイプしてご覧ください。
受渡日カレンダーの作り方:3ステップで“前半寄せ”


ステップ1:T+日数を控える
保有/候補の銘柄について、T+日数を上の表に埋めます。
投信はファンドごとに日数が違うため、目論見書と運用報告書で確認します。
ステップ2:安全日=“受渡が年内に収まる最終日”を決める
年末直前の営業日を数えて、自分の安全日(この日までに発注すれば年内受渡)を設定します。
念のため1〜2営業日ぶん余裕を持たせます。
ステップ3:カレンダー登録(毎年繰り返し)
Googleカレンダー等に、“上旬買付・前半寄せ”で繰り返し登録します。
連休が重なる年は前倒しで上書きします。
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よくあるつまずきと対処


つまずき | 原因 | 対処テンプレ |
---|---|---|
受渡が翌年に回る | T+日数の見落とし | 表でT+を控え、安全日を前倒し設定します。 |
メンテ時間に詰まる | 深夜メンテ(投信積立の新規・変更・解除は毎日23:50〜翌2:30頃は不可)+連休の操作 | 日中+前半寄せで予約します。 |
投信の受渡を統一できない | ファンドごとにサイクルが違う | “芯の一本化”で管理を簡略化します。 |
※スマホでは表が画面幅を超えます。横にスワイプしてご覧ください。
Q&A:年末・連休の細かい疑問


Q1:年内に“どうしても”寄せ替えたい
売却を伴う場合は、売りと買いの両方の受渡が年内に収まるかを確認します。
間に合わなければ、新規買付で寄せるへ切り替えます。
Q2:スポットのベストタイミング
原則は月初〜中旬の前半寄せに固定します。
連休や海外祝日は、カレンダーに年次メモを残します。
Q3:配当や分配の受取日とNISA枠の関係
NISAの枠判定は買付の受渡基準です。
配当・分配金の入金日は便宜上の処理日で、枠計算とは別物です。
※年間投資枠の利用金額は「取得対価の合算」で計算され、配当・分配の入金は枠計算に含まれません(業界団体FAQの要旨)。
まとめ
ポイント
- 枠判定は受渡日です。約定日ではありません。
- 商品ごとのT+日数を表に控え、安全日を前倒しで決めます。
- 年末・連休は日中×前半寄せでズレを防ぎます。


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