先輩、NISA口座で配当が非課税になるはずなのに税金が引かれている気がします、設定で何か間違えましたか。

後輩ちゃん

カブヤク
原因はほぼ“配当受取方式”だよ、株式数比例配分方式にして証券口座で受け取ればNISA内の国内株・ETF配当は日本の税金がかからないよ、今日の記事で“確認→切替→再確認”まで一気に整えよう。
この記事は、新NISAで配当金をムダなく非課税で受け取るための実務ガイドです。
株式数比例配分方式/登録配当金受領口座方式/配当金領収証方式の違い、SBI証券での切替手順、注意点(米国株の現地課税10%など)、よくあるエラーまでを月1万円運用の現場目線で解説します。
配当と再投資の設計は👉 配当 vs 再投資、税の全体像は👉 税の基本も参照してください。
\準備がまだなら先にNISA口座を開設/
配当受取方式の違いをまず理解する
※スマホでは表が画面幅を超えます。横にスワイプしてご覧ください。
方式 | 受取先 | NISA配当の課税 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|
株式数比例配分方式 | 証券口座(保有証券と同一口座) | 国内株・国内ETFは非課税(NISA内) | 自動的に口座へ入金。再投資が楽。 | 複数社で保有していると各社口座に按分入金。 |
登録配当金受領口座方式 | 銀行口座 | NISAでも課税扱いになり非課税の恩恵が受けられない | 銀行に直接入金される | 再投資手間が増える |
配当金領収証方式 | 郵便局等で受領 | 同上(課税扱い) | 口座登録が不要 | 受取手続きが手間、紛失リスク |
※NISAで国内株・国内ETFの配当を非課税にするには「株式数比例配分方式」登録が必要です。銀行受取(登録配当金受領口座方式)・配当金領収証方式では非課税になりません。
ポイント(結論)
- 迷ったら“株式数比例配分方式”一択(NISA内の国内株・国内ETF配当が非課税)。
- 米国株・米国ETFは租税条約により現地課税10%が残る(日本側はNISAで0%)。
- 配当は原則再投資で複利を最大化。生活キャッシュは別口座で確保。👉 配当 vs 再投資
SBI証券での確認・切替手順(株式数比例配分方式)
いまの受取方式が分かりません、どこで確認してどう切り替えればいいですか。

後輩ちゃん

カブヤク
SBIなら「My設定 → お取引関連・口座情報 → 配当金受領サービス」で確認・変更できるよ、NISAの恩恵を逃さないよう株式数比例配分方式に統一しよう。
① いまの受取方式を確認
- My設定 → お取引関連・口座情報 → 配当金受領サービス。
- “株式数比例配分方式”になっているかをチェック。
② 株式数比例配分方式に切替
- 画面の案内に従い切替を申請。名義・住所の一致(証券口座と配当受取人)が必須。
- 提出が必要な場合はオンラインで完結可。反映予定日を控えておく。
③ 反映後の再確認とテスト
- 次回配当の入金履歴で、NISA内(非課税)で受取れているかを確認。
- 米国株・米国ETFは現地課税10%が残るため、日本側の税金が0になっているかをチェック。
ポイント(切替時の注意)
月1万円での実務|配当の受け取り方と再投資オプション
配当は“見えるご褒美”なので少し受け取りたい気持ちもあります、再投資と両立できますか。

後輩ちゃん

カブヤク
基本は再投資で複利を最大化、どうしても現金が欲しいなら家計の“ごほうび枠”を小さく切り出すのがコツだよ。
再投資を基本にする(推奨)
- 配当は証券口座(NISA内)で受取→翌月の積立を増額して自動的に再投資。
- つみたて枠は低コスト投信1本に集約。👉 インデックスの始め方
“ごほうび枠”の設計(上級)
- 成長投資枠で高配当ETFを少量(全体の20%目安まで)導入し、一部だけ受取に回す。
- 家計ルール例:配当の7割は再投資、3割は自由枠など。
米国株・米国ETFの配当
- 日本側はNISAで非課税でも、米国の現地課税10%は残る仕様。戻らない前提で設計。
- 為替・手数料の実務は👉 米国ETFの手数料・為替の最適化
\設定の確認は3分で完了/
よくあるトラブルと対処
① いつの間にか銀行で受け取っていた
- 「登録配当金受領口座方式」のままになっている可能性。株式数比例配分方式へ切替し、次回入金を確認。
② NISAで受け取ったのに税金が引かれている
- 国内株・国内ETFなら受取方式を再確認。比例配分方式で非課税に。
- 米国株・米国ETFは現地課税10%が残る仕様(日本側は0)。仕様通りなら問題なし。
③ 受取後の再投資が面倒で滞る
- 配当を“増額設定の原資”にする運用ルールを固定。ボーナス時も同様に上乗せ。👉 増額・スポット買い
ポイント(運用ルール)
- “比例配分方式”に統一→入金口座は証券口座。
- 配当は原則再投資、一部受取は家計の自由枠で管理。
- 迷ったらロードマップ→個別記事で要点確認。👉 保存版
まとめ
ポイント(総まとめ)
- NISA配当をムダにしない鍵は株式数比例配分方式への統一。
- 国内株・国内ETFはNISA内で非課税、米国株は現地課税10%が残る点だけ要注意。
- 配当は原則再投資、家計のごほうび枠は小さく切り出す。
比例配分方式に切り替えます、配当は基本再投資で運用効率を高めつつ必要な分だけごほうび枠に回します。

後輩ちゃん

カブヤク
それで合格、設定後に入金履歴も確認して非課税で受け取れているか最終チェックしよう。
\まずはNISA口座の準備から/