株の始め方/初心者ガイド

夫婦NISA最適化|役割分担・入金設計・リバランスの型【薬剤師向け】

先輩、夫婦でNISAを最適化したいのですが、枠の使い方や入金の分担で迷っています。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
いいね。最初に前提ルールを押さえて、役割と入金の型を決めておこう。

 

この記事は、夫婦それぞれのNISAを合算設計して、月1万円から実務に落とし込むためのガイドです。

個人口座のルール、贈与税の注意、名義一致の実務、枠再利用(簿価)のポイントまで、迷わない手順を1本化します。

基礎は👉 薬剤師のNISA商品ガイド、配分は👉 リスク許容度別テンプレ をどうぞ。

 

\まずは夫婦それぞれのNISA口座を準備/

 

最初に決める「前提ルール」

夫婦合算で考えるのと、実際の口座運用は何が違いますか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
設計は合算でOKだけど、NISAは個人口座だから売買は各自の口座で行う点を忘れないことだね。

 

個人口座・名義の原則

  • NISAは一人一口座の個人口座です。
  • クレカ積立・口座引落は原則証券口座と同一名義が必要です(各社規定に従う)。

 

※本文の「夫婦合算で設計」は家計管理上の考え方であり、実際の売買・保有は各人の口座で行います。

 

資金の出所と贈与の注意

  • 片方がもう一方の拠出を肩代わりする場合、年間110万円超の資金移動は贈与税の対象となる可能性があります。
  • 家計の共有口座から拠出する、入出金履歴を残すなど、資金の出所を整理しましょう。

 

新NISAの要点(再確認)

  • 非課税で保有期間は無期限です。
  • 売却枠は翌年以降に簿価ベースで再利用できます(評価額ではありません)。
  • 海外ETFの配当は現地源泉税が残ります(日本側は非課税)。

 

詳しくは👉 売却枠の再利用のコツ

 

役割分担の型(コア・サテライトで崩れにくく)

二人でどう分担すれば配分が崩れにくいですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
片方がコア(全世界株)、もう片方がコア+サテライト(S&P500など)にすると管理しやすいよ。

 

分担の例(月合計2万円のケース)

口座 役割 配分例 狙い
Aさん コア 全世界株 100%(月1万円) 家計の土台を安定化
Bさん コア+サテライト 全世界株 70%+S&P500 30%(月1万円) 成長アクセントを付与

※スマホでは表が画面幅を超えます。横にスワイプしてご覧ください。

 

配分テンプレは👉 リスク許容度別テンプレ を参考に。

 

入金の設計(クレカ積立/口座引落)

クレカ積立と口座引落、どちらが良いですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
家計に合わせてOKだよ。名義一致積立の継続性を最優先にしよう。

 

実務のポイント

  • クレカ積立はポイント還元を得つつ自動化できるのが利点です。
  • 口座引落は家計口座と近く、資金繰りの見通しが立てやすい利点があります。

 

※いずれも原則同一名義が必要です。各社の最新ルールを確認しましょう。

 

設定ガイド👉 SBIの自動積立設定

 

年次メンテと再配分(±5%目安)

年末に何を確認すれば良いですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
夫婦合算で配分を見て、各口座で買い足しで戻すのが基本だよ。

 

チェック手順

  • 各口座の評価額と配分をスプレッドシートに集約します。
  • 目標配分からの乖離が±5%を超えたら、翌月の積立やスポット買付で近づけます。
  • 暴落中の売却によるリバランスは原則避け、取り崩しは必要額のみで行います。

 

年次点検👉 NISA年次メンテのチェックリスト

 

\分担が決まったら積立設定へ/

 

ケース別シナリオ(育休・住宅・教育)

育休や大きな支出があるときはどうしますか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
一時的に拠出額を調整したり、イベント型の取り崩しで必要額だけ売るのが現実的だよ。

 

よくある3パターン

  • 育休期:一時的に積立額を下げ、再開時に元へ戻します。
  • 住宅頭金:半年〜1年前から分割で現金化し、価格ブレを平準化します。
  • 教育費:年数回の定率・定額取り崩しで家計へ取り込みます。

 

暴落時の行動は👉 暴落プレイブック(ルール)

 

Q&A(よくある疑問)

Q1. 片方だけNISAをやっても効果はありますか。

あります。

一人分でも非課税の効果は大きく、もう一方は時期を見て開始すればOKです。

 

Q2. 売却枠の再利用はいつできますか。

翌年以降です。

取得価額(簿価)ベースで枠が戻る点に注意してください。

 

Q3. 生活防衛資金はいくら確保すべきですか。

目安は3〜6か月分です。

詳しくは👉 生活防衛資金の目安と積み方

 

まとめ

ポイント

  • NISAは個人口座。設計は合算、売買は各人で。
  • クレカ積立・口座引落は原則名義一致。資金の出所は記録を残す。
  • 売却枠は翌年以降に簿価ベースで再利用。海外ETF配当は現地税が残る。
  • 年次メンテで±5%目安に配分を戻す。暴落時はルールで動く。

 

合算で考えつつ、実務は各自の口座で回すイメージが持てました。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
その調子。今日決めた型を家計シートに固定して、毎月は“淡々”でいこう。

 

\夫婦それぞれで積立を設定/

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