株の始め方/初心者ガイド

暴落時プレイブック|月1万円の投資家が「やっていいこと/ダメなこと」【新NISA対応】

先輩、市場が急落したらどう動けばいいですか。つみたてを止めた方がいいのか、買い増しすべきなのか迷います。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
結論は「自動つみたては止めない」「現金クッションで耐える」「ルールで機械的に動く」だよ。相場観ではなく事前の仕組みで乗り切ろう。

 

この記事は、急落・暴落局面で月1万円投資家が迷わないための行動手順書(プレイブック)です。

やっていいこと/ダメなこと、家計防衛の優先順位、ケース別フロー、チェックリストまで一気にまとめます。

平常時の設定はつみたて投信の選び方、積立頻度は毎月・毎週・毎日の比較もどうぞ。

 

\まずは“止めない仕組み”を作る/

 

原則:暴落は“手順で生き残る”

 

暴落では、情報量や胆力よりも「事前に決めた手順」が効きます。

月1万円の少額投資は、ルール化の恩恵が特に大きいのが強みです。

まずは全体像から確認しましょう。

 

やっていいこと ダメなこと 代替案
自動つみたて継続 積立停止・口座残高ゼロ化 金額は据え置きか微増、家計が厳しければ一時的に減額で継続。
ボーナスや余剰資金の分割スポット買い 全額一括の“ドテン買い” 2〜4回に分割。詳しくは分割スポットの最適化
年1回のルール型リバランス 感情的な売買で配分崩壊 閾値方式で“買い増しで戻す”。手順はこちら
現金クッションの確保 必要資金まで投資に突っ込む 生活防衛資金は3〜6か月分を目安に別管理。優先順位はこちら

※テーブルは横スクロールで全体を表示できます。

 

やっていいこと(具体策)

① 自動つみたては止めない

給料日翌営業日×自動つみたては、価格を見ない仕組みです。

相場が荒れても手を動かさなくて済む設定にしておきましょう。

頻度は毎月で十分です。比較は毎月・毎週・毎日の記事へ。

 

② 分割スポットで“追い風”を作る

ボーナスや臨時収入は、2〜4回に分割してスポット買いが基本です。

底当ては不要で、期間分散を意識します。実務は分割スポットの最適解を参照。

※時間分散(DCA)はタイミング誤りのリスク低減・継続支援に有効ですが、長期の期待リターンでは“一括投資が優位”となる局面もあります。継続しやすい方法を最優先に。

 

③ ルール型リバランスで“買い増しで戻す”

年1回の点検か、乖離が一定幅を超えた時だけ実施します。

売却で戻すより、積立やスポットの“買い増し”で配分を戻すのが基本です。手順はリバランス完全ガイドへ。

※年1回のカレンダー方式に、乖離○%超で発動する“閾値方式”を併用すると過度な売買を防げます。

 

④ 現金クッション(生活防衛資金)を確保

投資資金と生活資金は分けておきます。目安は生活費3〜6か月分

急な出費で積立を止めなくて済むことが、長期では最大の防御です。優先順位はこちら

※自営業など収入が不安定な場合は目安を厚め(例:6か月超)に調整しましょう。

 

ここまでの要点

  • つみたては止めない。金額は据え置きか微調整で継続。
  • 余剰資金は分割スポットで期間分散。
  • 配分は“買い増しで戻す”。売却リバランスは年1回でも十分。

 

やってはダメなこと(禁じ手)

① 積立停止・口座残高を使い切る

一度止めると再開の心理ハードルが上がります。

家計が厳しいときは一時的な減額で継続しましょう。給料日翌営業日の自動化はそのままに。

 

② タイミング当て・一括“ドテン”

底は事後にしか確定しません。

当てに行くよりも、積立+分割スポットの時間分散が合理的です。比較は一括 vs つみたてへ。

 

③ 集中投資・別カテゴリに飛び移る

恐怖で守り過ぎたり、逆に高リスクへ飛び移るのはどちらも危険です。

配分を崩さないことが、下落時の最大のリスク管理です。

 

④ 感情ドリブンの売買

通知・SNS・掲示板はノイズになります。

アプリ通知は最小限にし、月1回だけ点検など“見ない仕組み”を。

 

\“止めない仕組み”は設定が命/

 

ケース別フロー(会社員/フリーランス/退職前)

会社員:収入安定型

積立は据え置き。ボーナスがあるなら、2〜4回の分割スポット枠を事前に確保。下落時は予定通り実行。

 

フリーランス:収入変動型

月1万円は死守、厳しい月は一時的に5,000円へ減額でも継続。増収月に増額して均す。生活防衛資金は6か月分を厚めに。

 

退職5年以内:資金取崩し接近

株式比率を少し抑え、現金・短期債の比率を計画的に厚く。暴落期に取り崩す金額は現金クッションから賄い、投資は継続。

 

実務チェックリスト(保存版)

 

  • つみたて設定:給料日翌営業日×毎月×自動
  • 商品:全世界 or 米国の低コスト投信1本中心(つみたて枠)。
  • 分割スポット:2〜4回に分けて日付固定。
  • リバランス:年1回、閾値乖離で“買い増しで戻す”。
  • 現金クッション:生活費3〜6か月分を別口座で確保。
  • 通知設定:価格アラートはオフ、月1回の点検だけ。

 

ポイント(暴落時の合格行動)

  • 止めない・崩さない・見過ぎないの3原則。
  • 余剰資金は分割スポットで“確率の良い行動”に徹する。
  • 判断は相場観ではなく事前の手順で自動化。

👉 下落局面での増額・スポットの具体例はこちら
👉 平常時の積立設計と銘柄選びはこちら

 

まとめ

 

ポイント(今日から実行する3手)

  • 自動つみたては毎月×給料日翌営業日に固定。
  • ボーナスは2〜4回に分割して予約購入。
  • 生活防衛資金3〜6か月分を別口座で死守。

 

これなら暴落でも迷わずに動けそうです。積立は止めず、分割スポットの予約も入れておきます。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
それで十分合格だよ。仕組みができれば感情に振り回されない。今日のうちに設定を整えよう。

 

\まずはNISA口座の準備から/

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