

この記事では、「先進国株 vs 全世界株」を初心者向けに徹底比較します。
新NISAのつみたて投資枠での選び方、月1万円の配分モデル、よくある誤解Q&A、失敗しにくい運用ルールまでをまとめました。
基礎はインデックス編とつみたて枠で外さない基準も参照してください。
\まずはNISA口座の準備から/
まず違いを把握する(設計と役割の早見表)


項目 | 全世界株 | 先進国株 |
---|---|---|
代表的指数 | MSCI ACWI(先進国+新興国)。 代替:FTSE Global All Cap。 |
MSCI Kokusai=MSCI World ex Japan(日本除く先進国)。 参考:MSCI World(日本を含む先進国)。 |
分散の広さ | 最広範分散。 国・地域の比率は時価総額で自動調整。 |
先進国に集中。 新興国は含まない(必要なら別で追加)。 |
コスト感 | やや高め〜同等。 同カテゴリー最安級を選ぶ。 |
相対的に低コストの商品が多い。 |
メンテナンス性 | 1本で完結。 リバランス負担が小さい。 |
1本でほぼ完結。 新興国を足すなら配分管理が必要。 |
向いている人 | 手間を最小化して世界の成長を丸ごと取りたい人。 | シンプル+低コスト重視。 新興国のボラを避けたい人。 |
※スマホでは表が画面幅を超えます。
横にスワイプしてご覧ください。
月1万円の実務フロー(配分モデルと進め方)


① 迷いゼロ型(最初の3〜6か月)
全世界株100%。
1本で国・地域の入れ替わりに自動対応。
選択負担を極小化して継続に集中。
② コスト最重視型(半年以降)
先進国株85〜90%+新興国株10〜15%。
全世界株より低コストを狙いつつ、別立てで新興国を加える設計。
市場時価総額に近い配分を目安にし、過不足は買い増しで戻す。
③ 生活通貨の安定も欲しい型
全世界株90%+日本株10%。
生活通貨と連動しやすい国内株を薄くのせる。
ベースは全世界のままでOK。
- 最初は100円積立で動作確認→すぐ1万円へ。
- 評価は月1回だけ。
ブレた配分は“買い増しで戻す”が原則(売却調整は年1回点検で十分)。 - 為替が不安なら、ヘッジあり・なしの使い分けも参照。
\つみたては仕組み化が9割/
よくある誤解Q&A(判断をシンプルにする)


Q1.全世界は新興国が足を引っ張るから不利?
A.短期ではそう見える局面もあります。
ただし全世界は時価総額で自動調整され、国・地域の入れ替わりに強い設計です。
“どこが勝つか”を当てなくて良いのが利点です。
Q2.先進国だけの方がコストが安いから必ず有利?
A.コストは重要ですが、分散の広さや運用の“楽さ”も総合判断です。
同カテゴリー最安級で、設計に納得できる方を選びましょう。
Q3.日本を別で持つべき?
A.生活通貨の視点で少量の日本株を上乗せするのは合理的です。
ただし全世界にも日本は含まれるため、過度な重複には注意しましょう。
つまずきポイントと処方箋(行動を止めない)


処方箋
- 通知を減らし、評価は月1回だけ。
ルールは「配分固定/買い増しで戻す」を基本に。 - 四半期に一度、コスト・乖離・資金流入をメモ。
記録が迷いを減らす。 - ボーナス時は増額設定で加速。
比率の変更は年1回点検に限定。
まとめ
ポイント
- 迷ったら全世界株を主軸。
1本完結で入れ替わりに強い。 - コスト最重視なら先進国株+新興国を別立て(目安:先進国85〜90%+新興国10〜15%)。
配分管理の手間は増える。 - 自動積立×給料日翌営業日×買い増しで戻すで“やめない”。


\今日から一歩。つみたて設定まで一気に/