

この記事のゴール:薬剤師が月1万円から投資を続けるための実務ポイントをQ&A形式で整理し、NISAとiDeCoの運用に必要な情報を一目で確認できるようにします。
※本記事は2025年時点の一般的な制度・運用例に基づく要点整理です。枠・締切・受渡・ポイント還元などは変更される場合があります。設定前に必ず各社/公式の最新情報をご確認ください。
👉 基本の考え方は 薬剤師の投資ガイド を参照。
\まずは非課税で積立の土台を用意/
基本の型とよくある不安
まずは「型」を理解することが大切です。
薬剤師のように勤務が不規則でも、自動化とチェックリストを組み合わせることで投資を止めずに続けられます。
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- 積立額:月1万円を基準。生活費に影響しない範囲で固定する。
- 自動化:クレカ積立を土台に、口座引落を少額でバックアップ。
- リスク管理:配分はリスク許容度に合わせ、年1回のメンテで微調整。
- 出金計画:必要額は最低1〜2週間前に売却。投信の受渡はT+3〜T+5(営業日)と連休の影響に注意。


Q&A|NISAとiDeCoのよくある疑問
Q1. NISAとiDeCoは両方やるべき?
A. 余裕があれば両方使うのがベストです。
NISAは流動性が高く、いつでも売却可能。
iDeCoは60歳まで原則引き出せず、口座管理等の固定コストが発生します。
まずはNISAで流動性の高い土台→余裕が出たらiDeCoを追加、が無理のない順番です。
勤務リズムが不規則な薬剤師は、まずはNISAで基盤を作り、その後にiDeCoを追加すると無理がありません。
Q2. 積立額は増減しても大丈夫?
A. 基本は固定額で続けるのが理想ですが、生活費に影響するなら減額もOKです。
大切なのは「やめないこと」です。ボーナスや臨時収入があれば追加投資を検討すると効果的です。
Q3. クレカ積立と口座引落はどちらを優先?
A. クレカ積立を優先してポイント還元を受けましょう。
ただし限度額や更新切替で止まるリスクがあるため、口座引落をバックアップにして二重仕組みにすると安心です。
Q4. 投資信託とETF、どちらを選ぶべき?
A. 管理のしやすさで選ぶのが基本です。
投資信託は自動積立や分配金再投資が便利。
ETFはリアルタイム売買や低コストが強みです。
勤務が忙しい薬剤師には投信中心が相性が良いです。
Q5. 税金で損することはある?
A. NISA内の売却益・投信分配金は日本の課税なしです。
- 国内株の配当は、証券口座の受取方法を「株式数比例配分方式」にすることでNISA内で非課税にできます(銀行受取など他方式だと課税対象)。
- 米国ETFなど海外からの配当は現地源泉税(例:米国10%)が課され、日本側は非課税のため原則取り戻せません(確定申告での外国税額控除はNISA外が中心)。
Q6. 途中で商品を変更してもいい?
A. 問題ありません。
同じカテゴリ(例:全世界株インデックス)でより低コストの商品に乗り換えるのは有効です。
ただし新NISAでは、売却して空いた分の枠は同年中は増えません。翌年以降に「取得価額(簿価)」相当で復活します(評価額ベースではない点に注意)。
Q7. 年次メンテナンスはどうやる?
A. 年1回、自分の資産配分を確認して、±5%以上ずれていればリバランスします。
基本は「買い増しで戻す」方式で十分です。売却は原則不要で、積立の調整だけで直せることが多いです。
Q8. リバランスは売ったほうが早い?
A. 原則は「売らずに買い足しで戻す」です。
年1回の点検で±5%以上の乖離があれば、翌年の積立配分やスポット買付で目標比率に近づけます(売却は例外対応)。
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実務チェックリスト
最後に、NISAとiDeCoを止めずに続けるための実務チェックリストをまとめます。
薬剤師の勤務スタイルに合わせて無理なく実行できるよう工夫されています。
- 積立は自動化:クレカ積立を土台+口座引落(または現金積立)を少額バックアップで二重化。
- 名義一致:カード・銀行・証券の名義/住所を統一。更新時は同時反映。
- 受渡を把握:国内株/ETFはT+2、投信はT+3〜T+5(営業日)。連休や月末跨ぎは前倒し。
- 配分は年1回調整:±5%ずれたら買い増し中心で戻す。
- 税ルール:国内配当は「株式数比例配分方式」で非課税、海外配当は現地税が残る。
- 生活防衛資金:3〜6か月分を別口座に確保(夜勤・連勤を想定)。
- 商品見直し:同カテゴリでより低コストが出たら検討(乗り換え時は翌年枠復活の仕組みを理解)。
このリストを月に1回見返すだけで、積立が止まるリスクを減らせます。
勤務が忙しくても、スマホのリマインダーに「月末チェック」と入れておくだけで習慣化できます。
まとめ
ポイント
- 月1万円を基準に固定金額×自動で続ける
- NISAで基盤、余裕が出たらiDeCoも活用
- クレカ積立+口座引落の二重仕組みで停止を防止
- 受渡日・配当課税のルールを理解しておく
- チェックリストを年1回見直し、継続できる仕組みを維持
- 同カテゴリ乗り換えと年次メンテでコスト削減も可能


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