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NISAと特定口座の使い分け|月1万円で「何をNISAに入れて何を特定に?」【最適な優先順位】

先輩、NISA口座と特定口座の使い分けが難しいです、月1万円の私は何をNISAに入れて何を特定に置けばいいんでしょうか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
結論は「非課税の価値が高いものをNISA、税務テクニックが効くものは特定」だよ、まずは低コストの広範インデックスをNISAでコア運用、回転率が高いものや損益通算を使いたいものは特定に回すのが基本だ。

 

この記事では、NISAと特定口座の最適な住み分けを月1万円の実務に落として解説します。

優先順位の考え方、商品タイプ別の「置き場所」、家計や性格別のケース、よくある誤解までを一気に整理します。

基礎はNISAの基礎、枠の二階建てはつみたて枠 vs 成長枠、ポートフォリオ設計はコア・サテライト戦略も参照してください。

 

\まずは口座の土台を整える/

 

原則:非課税メリットが「効くもの」からNISAへ

 

“非課税の価値が高いもの”って具体的には何ですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
ポイントは3つ、①長期保有で複利を効かせる資産、②回転させない(売買が少ない)資産、③課税インパクトが大きい資産をNISAに優先だよ。

 

  • 長期×低コスト×広範分散:全世界/米国のインデックス投信はNISAでコア運用。
  • 配当・分配を非課税で受けたい:国内株や国内ETFの配当は、受取方法を「株式数比例配分方式」に設定しNISA口座で受け取ると国内税が非課税。
  • 売買が少ない資産ほど枠の固定化に向く(つみたて×再投資型が王道)。

 

※NISAの損失は損益通算・損失繰越ができません。短期・調整は課税口座(特定)が適します。

 

国内配当は“非課税で受取”が基本 👉 株式数比例配分方式の設定

 

商品タイプ別「置き場所」早見表

 

タイプごとの置き場を一覧で見たいです。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
表でざっくり方針を掴もう、基本は“コアはNISA、回転・調整は特定”だ。

 

タイプ NISAに向く理由 特定に回す判断 税務メモ 関連記事
全世界/米国インデックス投信(再投資型) 長期×複利×低コストで非課税の恩恵が大きい。 原則NISAでコア化。 損失は通算不可。乗り換えは段階移行。 インデックス編
国内高配当株/ETF 配当の国内税が非課税(株式数比例配分方式でNISA口座受取)。 比率は合計10〜20%に“うすく”。 配当再投資で複利。減配には注意。 高配当 vs インデックス
米国ETF 国内税は非課税。ただし現地源泉(例:10%)は残り、NISAでは外国税額控除が使えない 為替・売買手数料が重いなら国内ETF代替も比較。 分配は自動再投資不可が多い→定期買付で擬似DRIP。 米国ETFコスト最適化国内vs米国ETF
テーマ株・短期売買 回転が多いと枠の固定化に不向き 特定口座で損益通算・繰越控除を活用。 課税口座なら税務の柔軟性が高い。 失敗回避

※スマホでは横スクロールでご覧ください。将来の成果は保証されません。最新のコスト・純資産・乖離を確認しましょう。

 

“外さない”商品選びの基準 👉 つみたて投資枠で買える投信の選び方

 

月1万円の「置き場所」実務フロー

 

実際に設定する順番を教えてください。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
この順なら迷わない、NISAでコア→特定で調整→臨時収入は分割スポットだよ。

 

ステップ1:NISAで“コア1本”を固定

  • つみたて枠で全世界 or 米国の低コスト投信1本を毎月1万円(給料日翌営業日×自動×再投資型×通知オフ)。
  • 迷ったらACWI vs FTSE Global All Capを参照。

 

ステップ2:特定口座は“調整レーン”

  • テーマ株・短期アイデアは特定で実施(損益通算・繰越控除が使える)。
  • 分散を崩さず、ポートフォリオ全体の比率はコア>サテライトを堅持。

 

ステップ3:臨時収入は“分割スポット”でコアに上乗せ

 

👉 外国資産が増えるなら為替ヘッジの要否も確認。

 

ケース別:あなたはどのタイプ?(優先度の型)

 

私はどの型がフィットしますか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
家計・性格・目的別に3タイプに分けよう、無理なく続けられる型を選ぶのが最優先だ。

 

タイプ NISA(コア) 特定(サテライト) 補足
継続重視・忙しい 全世界/米国投信1本を自動つみたて 基本はゼロ〜極小 通知オフ×月1点検で“見ない仕組み”
配当も欲しい コア投信をNISAで厚く 国内高配当株/ETFを“うすく” 配当受取は「株式数比例配分方式」に設定
テーマも試したい NISAはコア固定で崩さない テーマは特定で小さく回す 損益通算・繰越控除でダメージ緩和

※生活防衛資金(目安3〜6か月)を先に確保。借入の繰上げは“確実なリターン”として優先度が高いです。

 

\“コア固定×調整は特定×分割スポット”が王道/

申込み〜積立設定まで最短で 👉 SBI証券の口座開設と初期設定

 

よくある誤解Q&A(短く要点だけ)

Q1.NISAと特定で同じ商品を併用してもOK?

OKです。NISAでコアを太らせつつ、特定で微調整や短期の実験を小さく行うのは合理的です。

 

Q2.米国ETFは全部NISAに入れれば有利?

国内課税は非課税でも現地源泉(例:10%)は残り、NISAでは外国税額控除は使えません

トータルコストで国内ETF代替と比較を。

 

Q3.“売って枠を空けて”同年に入れ替え可能?

不可。

枠の復活は翌年以降に簿価相当額で、年間投資枠に上乗せされません解説)。

 

まとめ

 

ポイント

  • NISAには「長期×低コスト×広範分散」など非課税価値が高い資産を最優先。
  • 特定は“調整レーン”。短期・テーマ・回転は特定で小さく。
  • 国内配当の非課税化は「株式数比例配分方式×NISA口座受取」が条件
  • 米国ETFの現地源泉は残り、NISAでは外国税額控除不可。コストは国内ETFと比較。
  • 「売却で枠は翌年以降に簿価復活」。同年再利用不可・年間投資枠に上乗せなしを忘れずに。

 

住み分けの軸が分かりました、NISAでコアを固定して特定は小さく調整に使います。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
それがいちばん続く設計だよ、半年ごとに点検して比率と設定を少しずつ整えていこう。

 

\「NISAでコア」→「特定で調整」へ/

👉 次はこちら:つみたて投資枠で買える投信の選び方

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