

本記事は「NISAの金融機関を変更する方法」の最短手順と失敗回避を、短時間で把握できるよう設計しています。
先に結論→次の一手→判断基準→手順→FAQの順で、迷いを減らす構成です。
移行先の口座開設がまだなら先に申し込みを済ませておくと早いです。
全体の段取り(口座開設→初期設定→入金→初回発注)は、証券口座を作ったら最初にやること|初期設定チェックリストで一度に確認できます。
迷ったらここに戻ればOKです。
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変更の結論(最短結論→次の一手)
- 結論:変更は年単位。受付は前年10/1〜当年9/30。当年に1円でも買付がある年は当年中の変更は不可。
- 次の一手:①旧金融機関で勘定廃止を申請→②勘定廃止通知書を受領→③移行先で非課税口座開設届出書+本人確認+マイナンバーを提出。
- 落とし穴:既存のNISA残高は新NISAへ移管できない(旧側で保有・売却)。積立設定も自動では移らない。
次アクション:旧口座の「NISA勘定廃止」の申請場所をマイページで確認
変更できる期間と条件(よくある勘違い)


- 受付期間:変更したい年の前年10/1〜当年9/30
- 当年買付の有無:当年に1回でも買付があれば当年は変更不可(売却のみなら可)
- 口座の一意性:NISA口座は1人1金融機関まで。年ごとに変更は可能
次アクション:今年の約定履歴を取引明細で確認
手順の全体像(最短3ステップ+チェックリスト)


ステップ1:旧金融機関でNISA勘定を廃止
- マイページの「NISA口座」→「廃止・変更」等から申請(窓口/郵送のケースあり)
- 非課税管理勘定廃止通知書(勘定廃止通知書)が発行される
ステップ2:新金融機関でNISA口座を開設
- 通常の口座開設申込に加え、非課税口座開設届出書を提出
- 本人確認書類・マイナンバー・勘定廃止通知書を添付
本人確認で止まりやすい方は、申込の前にeKYCを一発で通すコツ|撮影NG例と再申請をチェック。
表記・撮影・再申請の型を先に押さえると通過が早いです。
ステップ3:設定の再構築(積立・引落・ポイント)
- 積立設定(金額/銘柄/指定日)を新口座で再設定
- 入金・クレカ積立・ポイント投資・価格アラートを再連携
区分 | できること | できないこと | 日数目安 |
---|---|---|---|
受付期間 | 前年10/1〜当年9/30で変更 | 期間外の変更 | 申請当日〜 |
当年の買付なし | 当年中に変更反映 | — | 通常1〜2週間(郵送・繁忙期は前後) |
当年に買付あり | 翌年分で受付 | 当年中の変更 | 翌年開始まで待機 |
既存NISA残高 | 旧側で保有・売却 | 新側NISAへ移管 | — |
※スクロールしてご覧ください
次アクション:旧口座の廃止申請→廃止通知書の受領予定日をメモ
変更後すぐに資金を用意するなら、SBI証券の入金方法と反映時間|最短は住信SBIの即時入金【手数料無料】を参照すると、買付余力への即時反映まで最短で進められます。
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期間中の売買ルールとNG行為(枠の再利用の注意)
- 残高移管不可:旧NISAの保有商品は新NISAへ移せない(売却は旧側)。
- 積立の自動引継ぎなし:銘柄・金額・指定日を新側で再設定。
- 二重開設NG:同一年に複数金融機関でのNISA同時運用は不可。
- 枠の再利用:売却で空いた投資元本分は翌年以降に再利用可能。再利用は変更後の金融機関のNISA口座で行い、上乗せにはならない(年間上限360万円は変わらない)。
次アクション:旧側の積立予約(翌月分)を一度オフ→新側で同額設定
乗り換え先の選び方(5つの判断基準)


- 投信の品揃え:eMAXIS/オルカン等の主要インデックスが網羅されているか
- 海外株・為替コスト:米国株の円貨/外貨決済や為替手数料
- ポイント経済圏:日常の決済で貯まるポイントと連携可否
- クレカ積立:上限額・付与率・条件改定の有無
- UI/アプリ:積立変更・売却・アラートが直感的か
次アクション:保有中のキャッシュレス/ポイントと相性の良い証券会社を1社決定
タイムライン例(カレンダー式)
- Day 0:旧側で勘定廃止を申請
- Day 2–7:廃止通知書の到着(オンライン/郵送)
- Day 7–10:新側でNISA口座申込(本人確認・マイナンバー提出)
- Day 10–20:新口座の審査完了→ログイン案内→積立再設定(通常1〜2週間、郵送・繁忙期は前後)
次アクション:上記4マイルストーンを手帳に記入し、未着時はカスタマーへ照会
ケース別の対処
ケースA:当年に買付済み
- 当年中の変更は不可。10/1以降に翌年分として受付→年明けから新側で運用。
- 旧側では自動積立を停止し、最終約定日を控える。
ケースB:当年の買付なし(口座はあるが未稼働)
- 当年中に変更可能。旧側で廃止→新側で即日申請→審査通過後に積立開始。
ケースC:引越し・改姓がある
- 氏名・住所の異動届は旧・新の両方で要対応。書類不整合は差し戻しの原因。
ケースD:特定口座・一般口座の扱い
- NISAとは別管理。課税口座の保有商品は、必要に応じて移管・売却・買い直しを検討。
次アクション:自分のケースをA〜Dに当てはめ、必要書類をメモ化
FAQ
Q. どのくらいで完了しますか?
A. 目安は通常1〜2週間。
郵送対応・繁忙期・審査混雑で前後します。
Q. 旧NISAの投信は新NISAに移せますか?
A. 制度上移せません。
旧側で保有・売却し、新側では新規に積立します。
Q. 売却で空いた枠はどこで再利用されますか?
A. 翌年以降に、変更後の金融機関のNISA口座で再利用します。
枠の上乗せではなく復活であり、同一年の再利用はできません(年間上限360万円の範囲)。
Q. 積立設定は引き継がれますか?
A. 自動では引き継がれません。
銘柄・金額・指定日を再設定してください。
まとめ
ポイント
- 変更は年単位。受付は前年10/1〜当年9/30
- 当年に買付がある年は当年変更不可(売却のみなら可)
- 残高のNISA→NISA移管は不可。枠の再利用は翌年以降・変更後の金融機関で・上乗せではない
- 所要期間は通常1〜2週間(郵送・繁忙期で前後)


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