株の始め方/初心者ガイド

松井証券の逆指値・追跡指値・返済予約(IF-DONE)実例集|損切りは“必ず置く”、利益は“自動で守る”

先輩、「逆指値」「追跡指値」「返済予約」を確実に使い分けられるようになりたいです。価格の入れ方や期間指定まで、実務の型を教えてください。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
順番は「逆指値で守る → 追跡指値で伸ばす → 返済予約で型にする」。まずは損切りを必ず同時に置くところから始めよう。

 

本稿は、松井証券アプリで使う逆指値・追跡指値(トレール)・返済予約(IF-DONE)を、失敗しにくい数値例つきで整理した実務ガイドです。

最短ルートで「建てた瞬間から守る」運用を定着させます。

 

\最短で安全にスタート/

 

👉 口座(手順)の全体フローと次の一歩を見る

全体像(3つの役割)

  • 逆指値:不利方向に到達(トリガー)したら執行。損切りの自動化が主目的。
  • 追跡指値(トレール):有利方向へ進むと、あらかじめ決めたで利確ラインが自動でついていく。反転で執行=利益の固定
  • 返済予約(IF-DONE):新規注文に対し、利確指値+逆指値を同時予約。ヒューマンエラーを減らし「置き忘れゼロ」。

 

追跡指値って、結局は“移動する逆指値”のイメージで合っていますか?利確と損切りのどちらを優先すべきか悩みます。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
考え方は近いね。利が乗ったら「利益の確保」を優先、乗っていないうちは「損失限定」を最優先にする。順序を決めておけば迷わないよ。

 

最短ルートは、全体フローで道筋を確認してから必要な設定へ進むことです。

👉 まずは全体フローを確認する

 

逆指値:まず“守り”を固定する

基本の入れ方

  • 買いのとき:「○円以下になったら売る」(売りの逆指値)。
  • 売り(空売り)のとき:「○円以上になったら買い戻す」(買いの逆指値)。
  • 予約値段は成行(指成/成行)を基本:急変時の“通りやすさ”を優先。※滑り(約定ズレ)は許容幅で管理。

 

数値の目安(初期テンプレ)

  • 低ボラ銘柄:−3〜4%
  • 中ボラ銘柄:−4〜5%
  • 高ボラ・薄板・材料直後:−6〜8%+100株ずつの分割

 

有効期間の注意

  • 予約値段が指値の場合:有効期間は当日限定(「週末まで/期間指定」は選べない)。
  • 予約値段が成行の場合:当日/週末まで/期間指定」が選択可。

 

成行だと滑りが怖いのですが、やはり通しやすさを優先すべきでしょうか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
まずは通すこと。許容スリップを事前に帯で決めておけば、想定内のズレにできる。サイズは小口、照会を起点に素早く寄せよう。

 

追跡指値(トレール):伸びたら“勝手に守る”

幅の決め方(ATR基準)

  • 直近20日のATRが20円なら、幅=20円前後から試す。
  • 勢いが強いときは少し広げ、もみ合いは狭める。頻発執行=幅が狭すぎのサイン。

 

運用のコツ

  • 高値更新が続く日は“置き直し”不要で利を確保。反転で自動利確。
  • 薄板やギャップが出やすい銘柄は、段階利確+逆指値に切り替える選択も有効。

 

有効期間の注意

  • 予約値段が指値:追跡指値も当日限定(週末/期間指定は不可)。
  • 予約値段が成行:週末まで/期間指定 可
  • PTS(PTSJ)では成行が使えないため、PTSを選ぶと週末/期間指定は使えない前提になる。

 

ATRの値はどこで見るのが実務的でしょうか。毎回計算するのは時間がかかってしまって…。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
チャート指標でATR表示が出せるならそれで十分。出せない環境なら、直近の平均足幅で代替して0.8〜1.2倍の幅から始めよう。

 

返済予約(IF-DONE):“型”でミスを消す

使いどころ

  • 新規と同時に利確指値+逆指値を自動セット。「置き忘れ」「置き遅れ」を無くす。
  • 日中に張り付けない日、決算・重要指標の前後など、想定外の変動に強い

 

可否と制約

  • 利用可:現物/信用/一日信用/先物・OP(条件あり)。
  • 利用不可:NISA 口座PTS(PTSJ)、一部の条件付き注文。
  • 元注文の約定後、値幅審査で失効する場合がある(制限値幅に触れる等)。状態は注文照会で確認を。

 

有効期間

  • 原則として当日/週末まで/期間指定から選択可能(ただし上記の制約に抵触しない範囲)。

 

NISAやPTSで返済予約が使えないのは、どう切り替えて対応すればよいでしょうか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
NISAは手段を限定、PTSは成行不可・予約不可が理由だ。通常市場でIF-DONEを使うか、利確指値+逆指値を手動で同時に置いて型を再現しよう。

 

\最短で安全にスタート/

 

ケーススタディ(数値でイメージ)

Case1:押し目買い→利を残しつつ撤退

  • 新規:1,500円(指値)×100株
  • 逆指値(損切り):1,440円(−4%)成行
  • 利確指値:1,590円(+6%)
  • 運用:IF-DONEで「逆指値+利確」を同時予約。上に走れば利確を1,620円へ段階引上げ。

 

Case2:ブレイク順張り→追跡指値で同伴

  • トリガー:1,200円上抜けで新規買い
  • 追跡幅:直近ATR18円 → 幅20円
  • 運用:高値更新が鈍れば幅を25円へ広げ、ノイズ執行を回避しつつ利益を追う。

 

Case3:材料直後で板が薄い→サイズ分割×帯管理

  • 発注は100株×複数で刻む。利確は段階指値、損切りは逆指値を成行で置く。
  • 歩み値が止まれば一旦フラット。深追いしないのも戦略。

 

よくあるつまずきと直し方

  • 逆指値を後回し:新規と同時に置く。返済予約を基本形にして“置き忘れゼロ”。
  • 追跡幅が狭すぎ:ノイズで頻発執行。ATR×0.8〜1.2を起点に再設定。
  • 予約が発動しない:NISA/PTS/条件指定の可否、成行/指値×期間の組合せ、値幅制限への抵触を点検。

 

チェックリスト(発注前30秒)

  1. 逆指値は成行寄りで“必ず同時に置く”。
  2. 追跡指値の幅=ATR×0.8〜1.2を確認(狭すぎ注意)。
  3. 返済予約の可否(NISA/PTS/条件)期間(当日/週末/期間指定)を確認。
  4. サイズは100株×複数に刻み、板に合わせて寄せる。
  5. 照会タブ起点で訂正/取消の動線を確認(失効・審査注意)。

 

チェックが習慣化できれば、ヒヤリとする場面が減りそうです。まずは小口から反復してみます。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
それが近道だね。型で回し、照会から訂正・取消の動線を身体で覚える。焦らず、次の一手に集中しよう。

 

まとめ

守りは逆指値で固定、伸ばしは追跡指値で自動化、ミスは返済予約で型に落とす

この3点を徹底すれば、忙しい日でも“建てた瞬間に守れる”運用へ。

あとはサイズを刻み、照会を起点に素早く寄せていけばOKです。

 

ポイント

  • 逆指値は新規と同時に置く(成行寄りで通りやすさ優先)。
  • 追跡指値=ATR基準で幅を決め、ノイズ執行を抑える。
  • 返済予約はNISA/PTSで使えない。成行/指値×期間の組合せも必ず確認。
  • サイズは100株×複数、板に合わせて“帯”で管理する。

 

ありがとうございます。逆指値は必ず同時、追跡指値はATR基準、返済予約の可否と期間も毎回チェックします。まずは小口で練習して慣れていきます。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
それでいい。型で回せば迷わない。約定後の状態は照会で必ず確認、無理に追わずに次へ繋げよう。

 

\最短で安全にスタート/

 

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