株の始め方/初心者ガイド

為替ヘッジあり vs なし|月1万円の長期つみたてはどっち?【新NISA対応】

先輩、外国株の投信を買うときに「為替ヘッジあり・なし」で迷います。月1万円のつみたてなら、どっちが正解ですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
結論から言うと、長期(10年以上)の株式つみたては「ヘッジなし」が基本だよ。ただし短中期の目標や不安の強さ次第で、“一部だけヘッジあり”を混ぜるのも現実的。目的×期間×性格で配分を決めよう。

 

この記事では、為替ヘッジ「あり」vs「なし」の選び方を初心者向けに整理します。

違いの早見表、月1万円の実務フロー、ケース別の最適解、よくある誤解Q&A、つまずきと処方箋までを新NISA前提で解説。

基礎は全世界 vs S&P500、選び方の要件はつみたて枠の基準も参照してください。

 

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ヘッジの基本と結論|なぜ株式は「なし」が基本か

 

“なし”が基本って、理由をもう少し詳しく知りたいです。ヘッジした方が安心に感じます。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
株式の主なリターン源は企業の成長(株価上昇)だよ。為替は短期では影響が大きいけれど、長期では主要通貨の期待リターンは中立に近いとされる。一方、ヘッジには金利差に応じたコスト(/収益)が発生して、長期の株式ではコストがじわじわ効く可能性がある。だから基本は“なし”。ただし目標時期が近いなら“あり”を少量混ぜて円評価のブレを抑えるのは有効だよ。

 

  • ヘッジなし:為替も含めて世界の成長を取りに行く。
    長期の株式つみたての王道。
  • ヘッジあり:円評価のブレは抑えやすい。
    ただしヘッジコストと再平衡の手間を考慮。
    短中期目標や心理安定を優先するときに部分的に。

※為替ヘッジは短期の通貨変動を中立化する一方、金利差由来のコスト(/収益)が発生します。
コスト水準は金利環境で変動します。

 

👉 インデックス投資の始め方
👉 初心者の失敗と回避法

 

違いの早見表

 

要点を一目で比較したいです。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
表で“効き方”を整理しよう。

 

項目 ヘッジなし ヘッジあり
リターンの源泉 株価上昇+為替変動。 株価上昇(為替影響を中立化)。
価格のブレ 為替でブレやすいが、長期では寄与が相対的に縮小。 円評価は安定しやすい。
コスト 信託報酬のみ(相対的に低い)。 信託報酬+ヘッジコスト(相対的に高い)。
向いている人 長期(10年以上)で世界の成長を取りたい人。 数年内の目標や円評価の安定を重視する人。
組み合わせ メインに据えやすい。 部分的に混ぜる(目安20〜40%)。

※スマホでは表が画面幅を超えます。
横にスワイプしてご覧ください。

 

👉 国内ETF vs 米国ETFの比較
👉 米国ETFの手数料・為替の実務

 

月1万円の実務フロー|迷ったら“なし”で仕組み化

 

具体的に、どう設定すればブレずに続けられますか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
次の順で設定すればOK。給料日翌営業日×自動積立×再投資型がキモだよ。

 

  1. つみたて投資枠で、低コストの全世界 or 米国株インデックス「ヘッジなし」を1本選ぶ。
  2. 毎月1万円(最初は100円で動作確認 → 即1万円へ)に設定。
  3. 価格や為替を見ないため、積立日は給料日翌営業日に固定。
  4. どうしても為替が不安なら、“ヘッジあり”を20〜40%だけトッピング。
  5. 半年ごとに「信託報酬・実質コスト・トラッキング誤差・資金流入」を点検。ズレは買い増しで戻す

※ヘッジコストは主に金利差で決まり、相場環境で増減します。
直近の円⇄米ドル環境では年率数%規模の負担との推計もあります(将来は変動)。

 

👉 月1万円の増え方シミュレーション

 

\つみたては仕組み化が9割/

 

ケース別の選び方(目的・性格で決める)

 

私のケースではどれが合いますか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
目的と期間、性格で分けよう。

 

老後資金・教育資金など長期(10年以上)

ヘッジなしを主軸(〜100%)

世界の成長を取りに行き、コストを最小化。

 

3〜5年以内に使う留学・住宅頭金など

“ヘッジあり”を20〜50%混ぜて円評価を安定化。

残りはヘッジなし+円預金(安全資産)でバランスを取る。

 

心理的に為替が気になってしまう人

“ヘッジあり 20〜30%”の安心料を払いつつ、習慣化を優先。

慣れてきたら比率を段階的に下げる。

 

👉 日本株 vs 米国株の配分
👉 全世界 vs S&P500
👉 インデックス vs アクティブ

 

よくある誤解Q&A

Q1.今は円高/円安だから“あり”or“なし”が得ですよね?

A.短期の為替当てはプロでも難しいです。
つみたては時間分散(DCA)で“当てに行かない”設計が合理的です。

 

Q2.“あり”の方が必ず安全ですか?

A.円評価のブレは抑えられますが、ヘッジコストが発生します。
長期の株式では、その分だけ期待リターンを押し下げ得ます。

 

Q3.債券は“あり”、株式は“なし”が良いって本当?

A.一般論として、先進国の高格付け外債は“ヘッジあり”が主流(主要リスクは金利で、通貨ボラは抑える設計)。
株式は成長を取りに行く資産なので、“なし”が基本という役割分担です。

※DCAはタイミング誤りのリスクを減らす一方、期待値だけ見れば一括投資が優位な期間も確認されています。
継続しやすい方法を最優先に。

 

つまずきと処方箋

 

為替ニュースを見るたびに不安になって、積立を止めたくなりそう…。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
そこで“見ない仕組み”が効く。通知を減らし、月1回だけ点検。評価額は「円ベース」「外貨換算」の両方をメモして、“為替のせい”を言語化しよう。

 

  • 積立と配分は固定。
    ぶれた配分は買い増しで戻す(売却は年1回の点検で十分)。
  • “ヘッジあり”を入れるなら、比率の上限を先に決める(例:最大30%)。
  • 四半期ごとに「コスト・乖離・資金流入・ヘッジ比率」を記録する。
    記録=継続のスイッチ。

 

👉 つみたて枠で外さない基準
👉 初心者の失敗と回避法

 

まとめ

ポイント

  • 長期の株式つみたては「ヘッジなし」が基本。
    不安が強い・目標が近いなら“あり”を20〜40%だけ
  • 自動積立×配分固定×買い増しで戻すで“やめない”。
  • 債券はヘッジありが主流
    役割で使い分ける。

 

私は全世界の“ヘッジなし”を主軸に、3割だけ“あり”を混ぜて始めます。慣れたら“あり”を減らしてみます。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
いいね。まずは続ける仕組みが作れたら合格だよ。

 

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