

この記事のゴール:分配月・権利月の平準化テンプレを作成し、配当→翌営業日再投資までを“毎回同じ手順”で回せる状態にする。
作り方の基礎は👉 配当受け取りと再投資テンプレ
\非課税で受け取って効率UP/
1. 方針と前提(ズレは前提・ルールで吸収)
- 米国ETF:VYM/HDV/SPYDは一般に四半期分配、JEPIは毎月分配が多い(※月は前後することあり)。
- 国内株:多くは年1〜2回配当。権利確定月は企業ごとに異なる。
- 原則:分配月は発表で変わることがあるため、“翌営業日AMに定額再投資”など運用ルールでズレを吸収する。
2. 米国高配当ETFの分配月パターン(一般例)
代表ETFの“おおよその分配月”を把握しておくと、平準化設計が楽になります(※直近の分配実績・告知で必ず確認)。
詳細比較は👉 VYM/HDV/SPYD/JEPI比較
ETF | 一般的な分配頻度 | “おおよそ”の分配月例 | メモ |
---|---|---|---|
VYM | 四半期 | 3・6・9・12月 | 広く分散。年によって前後あり |
HDV | 四半期 | 3・6・9・12月 | ディフェンシブ寄り |
SPYD | 四半期 | 3・6・9・12月 | 利回り変動が相対的に大きい |
JEPI | 毎月 | 毎月(変動あり) | キャッシュフローの安定化に寄与 |
※分配の有無・金額・月は発表で変わる場合があります。証券会社の配当・分配履歴画面や運用会社の公表値で必ず確認。
👉 VYM/HDV/SPYD/JEPIの性格比較(違いを掴む)
3. 国内高配当の権利月を“型”で押さえる
国内は権利確定月→支払月の流れ。
受け取りには権利付き最終日(権利確定日の2営業日前/国内はT+2)に保有が必要。
基礎は👉 権利落ち日とは?
タイプ | 権利確定の一般例 | 支払時期の一般例 | 運用メモ |
---|---|---|---|
年2回配当 | 3月末・9月末 など | 6月頃・12月頃 など | 権利付き最終日をカレンダー化 |
年1回配当 | 3月末 など | 6月頃 など | 年1回は再投資頻度に注意 |
四半期配当 | 3・6・9・12月末 など | 翌月〜数か月内 | 増加傾向。銘柄別に要確認 |
※会社ごとに異なります。各社IR・配当予想・過去実績を必ず確認。
4. 平準化テンプレ(2つの型)
4-1. 毎月キャッシュフロー型(JEPIを心臓部に)
- 土台:JEPI(毎月)
- 補助:VYM+HDV+SPYD(四半期)
- 狙い:JEPIで月次CFを作り、四半期分配で厚みを出す。
- 比率例:JEPI 40〜60%/VYM 25〜40%/HDV 10〜20%/SPYD 0〜15%
4-2. 安定分散型(VYM中心+国内権利月で補正)
- 土台:VYM(四半期)
- 補助:HDV or JEPI 少量+国内年2回配当を権利月がずれるように配置
- 狙い:ETFの分配月に国内の支払月を重ね、年6〜8回程度の入金波形を作る。
※いずれも“入金→翌営業日AMに指値で再投資”と時間まで固定するのがコツ。
\入金→翌営業日AM再投資の型をSBIで固定/
5. 実務の注意点(税・受渡・受取方式)
5-1. 税と受取
- NISA×国内株:受取方式は株式数比例配分方式に(日本課税20.315%が非課税)。
- 米国ETF:NISAでも現地源泉10%(W-8BEN有効)が原則残る(未提出は原則30%)。
5-2. 受渡とスケジュール
- 国内:原則T+2。カレンダーには権利付き最終日=権利確定日の2営業日前も記録。
- 米国:原則T+1。円貨/外貨決済ルールは統一。
- (米国の配当)Ex-dividend date:米国市場はT+1のため、通常権利確定日の前営業日がEx-date(この日以降の買付は当該配当を受け取れない)。
5-3. 再投資の執行
- 分配月が前後しても、“翌営業日AM”に機械的に買付(数量はテンプレに沿って比率配分)。
👉 米国ETFの手数料・為替とNISA(運用コストの固定化)
6. Q&A(よくある質問)
Q1. JEPIの毎月分配で十分ですか?
JEPIだけだと戦略偏り(カバードコール由来)が出ます。
VYM/HDV等の四半期分配を組み合わせて平準化しましょう。
Q2. 国内株は権利確定月が重なってしまいます
同一月集中なら、四半期分配ETFや毎月分配ETFで間を埋める。
国内は業種をズラすと期ズレする傾向も。
Q3. 分配月が変わったら?
テンプレの比率はそのまま、再投資の固定スケジュールで吸収。
必要なら翌月に配分で微調整。
Q4. 再投資はドルのまま?円転?
米国ETFはドル入金が基本。
再投資重視ならドルのまま同ETFへ。
生活費補填月は割合固定で円転。
7. まとめ(今日のアクション)
ポイント
- 分配月は変動あり=翌営業日AM再投資の固定ルールで吸収
- JEPI×VYM/HDV/SPYDに国内の権利月を重ね、波形を平準化
- 国内は権利付き最終日(T+2)を必ずカレンダー化
- NISAは株式数比例配分方式で受取の日本課税0%(国内株)
- 比率テンプレを先に決め、感情で切り替えない


\平準化テンプレをSBIで実装:NISA対応/
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