先輩、夫婦で新NISAを使うなら、共働きと片働きで配分は変えた方がいいですか。月1万円のテンプレを家族版に最適化したいです。

後輩ちゃん

カブヤク
結論は“核は同じ、重心だけ調整”だよ。共働き・片働き・扶養内で家計の揺れ方が違うから、配分と増額ルールを家族単位に最適化しよう。
この記事は、夫婦で新NISAを活用するための家族版テンプレです。
共働き・片働き・扶養内での配分モデル、つみたて/成長投資枠の使い分け、増額とリバランス、配当の扱い、出口設計までを月1万円から運用できる形で整理します。
全体像は👉 保存版ロードマップも参照してください。
\まずはNISA口座の準備から/
家族最適化の前提:口座は“人単位”、設計は“家計単位”
- NISAは個人単位(夫・妻それぞれに年間360万円、生涯1,800万円の非課税保有限度額)。設計は家計単位で最適化。
- “核”はつみたて投資枠の低コスト投信1本(全世界or米国)。迷ったら全世界を基本に。👉 つみたて枠で買える投信の選び方
- 積立日は入金日(給料日)翌営業日×毎月に固定。まずは100円テスト→即1万円へ。👉 頻度の正解
- “止めない仕組み”を優先(通知最小・月1点検)。暴落時は買い増しで戻す。👉 暴落プレイブック
ポイント(家族設計の考え方)
- つみたて枠は再投資・ノーロード・低コストが大前提(毎月分配型は対象外)。
- 家計の揺れ方で株:債の重心を調整(共働き=やや攻め、片働き・扶養内=やや守り)。
- 成長投資枠は“補助輪”。コアが安定してから段階導入。👉 つみたて枠 vs 成長枠
家計タイプ | 推奨配分(つみたて枠) | 成長枠の導入タイミング | 増額ルール | 備考 |
---|---|---|---|---|
共働き | 株80〜90%+債10〜20% | 半年後に“配当ETF/高配当20%まで”段階導入 | 昇給・賞与ごとに+2,000〜5,000円 | 家計の耐性が高い分、コアは攻めやすい |
片働き | 株70〜80%+債20〜30% | 年1点検で“補助的に”導入 | 昇給時のみ+2,000円、ボーナスはスポット | 収入集中のため安全域を厚めに |
扶養内(パート) | 株60〜70%+債30〜40% | 原則“後回し”(コア安定が先) | 家計余力が出た月だけ一時増額 | 変動や税枠の都合を優先して無理をしない |
※配分は“最初の型”です。半年運用してから±10%の範囲で微調整。債券は国内債券や先進国債券(ヘッジ付)を投信で。👉 債券の使い分け
共働き:二輪駆動で“攻めのコア+守りのクッション”
共働きなら少し攻めてもいい?月1万円を二人でどう割り振るのが効率的でしょう。

後輩ちゃん

カブヤク
片方は全世界(コア)、もう片方は米国 or 全世界+少量の債券で“似て非なる”構成にすると、家計全体のブレが抑えられるよ。
テンプレ(例)
- Aさん:全世界株インデックス(再投資型)に月1万円。
- Bさん:全世界 or 米国インデックス8,000円+国内債券2,000円。
半年後の拡張
- 成長枠で“高配当/配当ETF”を合計20%まで段階導入(家計のキャッシュフロー可視化)。👉 高配当 vs インデックス
- ボーナスは増額設定+スポットでコアへ上乗せ。👉 増額・スポット
片働き:安全域を厚めに“守り8割のはじめ方”
収入が一馬力なので、相場の下振れが怖いです。どう組むと続けやすいですか。

後輩ちゃん

カブヤク
株70〜80%+債20〜30%の中庸から始めよう。最初は“1本”でシンプルに、半年後に必要なら債券比率を微調整。
テンプレ(例)
- 全世界株インデックス7,000〜8,000円+国内債券2,000〜3,000円。
- 教育費・住宅・車検などの大型支出は別口座で先取りし、NISA資産は“触らない”を徹底。
リスク管理
扶養内(パート):無理をしない“守り寄りコア”
収入が変動するので、増減しやすい形が良いです。配当でモチベ維持も少し気になります。

後輩ちゃん

カブヤク
まずは株60〜70%+債30〜40%の守り寄りで、全世界1本を中心に。配当は“段階導入”にして、コアが安定してからにしよう。
テンプレ(例)
- 全世界6,000〜7,000円+国内債券3,000〜4,000円。
- 臨時収入が出た月だけスポット追加。翌月は通常額に戻す“呼吸”を設計。
配当との付き合い方
- NISA内の配当は非課税。原則は再投資で複利を効かせる(モチベ用に小さく受取も可)。👉 配当 vs 再投資
※海外株・米国ETFの配当は現地で源泉徴収(例:米国10%)が発生。日本側はNISAで非課税のため外国税額控除は不可。この分は戻らない前提で設計(長期の再投資なら影響は軽微)。
\家計の“呼吸”を守る=コアを崩さない/
実務:積立・増額・リバランスを“家族一括ルール化”
積立と増額
- 両名とも積立日は入金翌営業日に統一。まず100円テスト→即1万円。
- 昇給・賞与時に各自+2,000〜5,000円の増額ルールを固定。「迷ったら+2,000円」。
リバランス
- 年1回+大幅乖離時。原則は買い増しで戻す(売却は年1でも十分)。👉 リバランス完全ガイド
決済方法
- 原則はクレカ積立(還元で実質利回り上乗せ)。対象外は口座振替で補完。👉 クレカ vs 口座振替
ポイント(運用の型)
- “核1本”を両名で継続。迷ったら全世界。
- 増額ルールはカレンダー登録で自動化。
- 家族で年1の“配分点検日”を決めておく。
税・口座の基礎:NISAと特定口座の役割分担
- NISAは非課税口座。配当・譲渡益は非課税・申告不要(原則)。👉 税の基本
- 損益通算や繰越控除は特定口座の領域。役割を分けると迷わない。👉 NISA vs 特定口座
- 売却と枠再利用は翌年以降に簿価(取得価額)で復活(簿価復活)。計画的に。👉 売却と枠再利用
ポイント(今日のアクション)
- 家計タイプ(共働き/片働き/扶養内)を決め、テンプレを“そのまま”設定。
- 増額・点検日をカレンダー登録(半年後±10%、年1でリバランス)。
- 配当は原則再投資。成長枠はコア安定後に段階導入。
まとめ
ポイント(今日のアクション)
- 口座は人単位、設計は家計単位で最適化。
- 共働きは“やや攻め”、片働き・扶養内は“やや守り”。半年後に±10%で微調整。
- つみたて枠の核1本×入金翌営業日×毎月が勝ち筋。成長枠は段階導入。
これで結婚した時にもスムーズに投資ができますね。

後輩ちゃん

カブヤク
そうだね。家族で協力して資産形成ができるようになるといいね。
\今日から一歩。家族テンプレを“そのまま設定”/