株の始め方/初心者ガイド

米国高配当ETF徹底比較|VYM・HDV・SPYD・JEPIの違いと使い分け

先輩、VYMとかHDVってよく聞きますけど、どれを選べばいいか分かりません
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
それぞれ性格が違うから、目的に合わせて“使い分け”するのがコツだよ。今日で違いと選び方を一気に掴もう

 

この記事のゴール:VYM・HDV・SPYD・JEPIの性格の違い目的別の使い分け、買付時の実務ポイント(NISA・為替・分配月)まで理解して、迷わず行動できる状態にする。

 

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1. 比較の前提と見方(ここを押さえる)

本記事は「ETFの基礎」を前提に、各ETFの性格・分配頻度・セクター傾向など“ぶれにくい特徴”に絞って比較します。

配当利回りや構成比は相場で変動します。利回りだけで選ばず、目的→性格→実務の順で決めるのが失敗しない近道です。

 

👉 比較に入る前に基礎を5分で復習する(高配当の基礎と向き・不向き)

 

2. 主要4本のプロフィール(まず性格を掴む)

2-1. VYM(バランス型の王道)

大型・優良株を広くカバーし、利回りと安定性のバランスを狙う設計。

景気循環の極端な偏りが小さく、長期の“土台”に向く。

 

2-2. HDV(品質重視のディフェンシブ)

財務健全性や配当の持続可能性を重視して銘柄を選ぶ思想。

分配の安定度を重んじたい人に向くが、指数ルール上の入替えには注意。

 

2-3. SPYD(利回り特化、景気敏感に注意)

S&P500の高配当上位に均等配分。

利回りは高めになりやすい一方、景気敏感セクターの比率が上がる時期は値動きが荒くなりやすい。

 

2-4. JEPI(毎月分配×オプション戦略)

毎月分配を実現するためカバードコールを用いる戦略型。

分配水準は相対的に高めだが、上昇相場の値上がり益は抑えられやすい。

 

👉 分配月のズレを均すテンプレ(VYM/HDV/SPYD/JEPIの平準化)

 

3. 重要指標で比較(頻度・手数料帯・セクター傾向)

ここでは“定性的比較”で、特徴をひと目で把握します(数値は変動し得ます)。

 

項目 VYM HDV SPYD JEPI
分配頻度 四半期 四半期 四半期 毎月
性格 バランス ディフェンシブ寄り 利回り重視 分配重視(戦略型)
セクター傾向 広く分散 エネルギー/公益等が厚い時期あり 金融/不動産/資本財が厚い時期あり 大型株+オプションで調整
値動きの印象 中庸 相対的に安定 波が大きくなりやすい 上昇取り逃しあり得る

※スマホでは表が画面幅を超えます。横にスワイプしてご覧ください。

 

👉 買付の実務ポイント(W-8BEN・注文方法・為替の扱い)を確認する

 

4. 目的別の使い分けテンプレ(結論から選ぶ)

4-1. 「まずは王道・悩まず長期」→ VYM

分散・安定・継続のバランスを取りたい人に。

土台として据えやすく、他のETFや個別株を足しやすい。

 

4-2. 「分配の持続可能性を重視」→ HDV

景気局面で利回りが上下しても、配当の“質”を重視したい人に。

ディフェンシブ寄りの性格が好みなら候補。

 

4-3. 「利回り優先で厚めに受け取りたい」→ SPYD

受取額を厚くしたい時の選択肢。

ただし景気敏感の偏りに注意。

組み合わせでバランスを取る発想が◎。

 

4-4. 「毎月分配×高い分配水準」→ JEPI

キャッシュフローの見える化を重視する人に。上昇取り逃しなど戦略の特性は理解してから選ぶ。

 

👉 配当の受け取りと再投資テンプレ(ルール化して迷いを減らす)

 

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5. 実務チェック(NISA・為替・分配スケジュール)

5-1. 口座と税(NISA)

  • NISA×配当:日本課税(20.315%)は非課税。米国の現地課税10%は原則残る(NISAでは外国税額控除は適用不可)。
  • 課税口座の扱い:米国ETFは現地課税(10%)+日本課税(20.315%)が基本。課税口座なら確定申告で外国税額控除の対象になり得る。
  • 受取方式:株式数比例配分方式で口座入金→再投資の流れに。

 

ガイド:米国ETFの手数料・為替とNISA

 

5-2. 為替と入金の運用フロー

  • 外貨入金or円→ドル転のコストを把握し、毎回同じ手順に固定
  • 分配金(ドル)を円転するか、同ETFへ再投資するかルール化。

 

5-3. 分配月の把握と再投資テンプレ

  • 四半期/毎月の分配月をカレンダー化→「入金→買付」を自動化。
  • 年1回は構成比と偏りを点検。受け取り方は家計との整合で決定。

 

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6. Q&A(よくある質問)

Q1. 初心者はどれから?

迷うならVYMを“土台”にしつつ、HDVやJEPIを補助的に組み合わせる方法が扱いやすい。

利回り最優先でなければバランス重視から。

 

Q2. NISAで買うべき?

配当の日本課税が非課税になるため原則NISA推奨。

現地課税10%は原則残る点だけ理解しておこう(NISAの基本)。

 

Q3. 配当は受け取りと再投資どちらが良い?

家計の現金需要がなければ再投資が効率的。

受け取り優先でも、一部を再投資して成長軸を維持する折衷案が続けやすい。

 

Q4. JEPIの“上昇取り逃し”って?

カバードコールは一定の分配と引き換えに値上がり益の一部を放棄する可能性がある。

戦略の性格として理解して選ぶ。

 

👉 減配・分配変動の対処:停止→縮小→置換の段階手順

 

7. まとめ(今日のアクション)


ポイント

  • VYM=バランス、HDV=品質重視、SPYD=利回り重視、JEPI=毎月分配(戦略型)
  • 利回りだけで選ばず、目的→性格→実務(NISA/為替/再投資)で決める
  • 分配月のカレンダー化と再投資の“手順固定”で継続コストを下げる
  • 四半期型+毎月分配を組み合わせてキャッシュフローと成長の両立を狙う

 

違いが分かりました。VYMを軸に、HDVとJEPIを少しずつ組み合わせます
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
いいね。分配月と為替の手順を固定して、あとはコツコツ続けよう

 

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👉 次のステップはこちら:米国高配当ETFの買い方(W-8BEN・注文・為替)

👉 シリーズ総まとめ(最終ガイド):高配当PFの設計と年間メンテナンス

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