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【急上昇の調整局面?】2025年5月第4週・株式市場の振り返り

カブヤク
カブヤク
カブヤクです。2025年5月第4週・株式市場を振り返っていきます。

 

今週の結果

結果

  • 週間累計:+91,041円
  • 5月累計:+572,254円
  • 年間パフォーマンス:-6.0%

 

今週は陰線が多く、株価が上がりすぎた反動で下がってきた1週間でした。

下がった割には思ったより成果がいいですが、またまた含み損が多くなってきたという危ない状況。

現在保有している銘柄は上がってくると予想しているので、来週は上昇してほしいですが、またまたトランプ大統領の発現で相場は荒れそうな…。

金曜日の夜にEUに対する関税のニュースが出たので、月曜日は下がりそうな予感しかしません。

 

またまたドカンと下がってブラックマンデーが来るんですかね?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
そこまでドカンと下がるとは思わないけど、下落はすると思うよ。

 

▼月別の詳細なアノマリーを知りたい方は、下記の記事をご覧ください。


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2025年5月第4週の日本株式市場:日本株市場の振り返り

この章では2025年5月第4週の日本株式市場の振り返りをしていきます。

 

2025年5月第4週の日本株市場の全体的な動き

2025年5月第4週の日本株市場は、連休明け以降の強い戻り基調を引き継ぎつつも、週の後半にかけてやや調整色が強まりました

海外投資家の買い越しが続き、国内の個人投資家や信託銀行は売り越し傾向が目立ちます。

たとえば、5月第3週(12日~16日)は海外勢が現物株だけで6,232億円もの巨額買い越しとなりました。

一方で、個人投資家は2,579億円、信託銀行は2,893億円の売り越しとなっています。

こうした需給構造の変化が、全体の株価動向に大きく影響を与える要因です。

また、米国の長期金利や為替(円高・ドル安)の動きが日本株の重しとなる場面も見られました。

週を通して市場には「強気ムード」と「過熱感」への警戒が混在し、投資家心理が揺れ動く展開となる状況でした。

特に、米国債の格下げや米中関税交渉の進展など、海外材料が相場の方向性に大きな影響を与えています。

このように、2025年5月第4週は「海外投資家主導の上昇」と「国内勢の利益確定売り」が交錯する、特徴的な週となりました。

 

主要指数(日経平均・TOPIX)の推移

日経平均株価は、5月第3週末に37,753円と前週比250円高で取引を終え、5週連続の上昇を記録しています。

週の前半は米中関税交渉の進展などを好感して買いが先行し、上値を追う展開となりました。

一方、週後半には米国債の格下げや米株先物の下落を受けて、日経平均は一時300円安となる場面も見られます。

TOPIXも同様に上昇基調を維持し、5月23日には2,735.52ポイントで終値をつけました。

また、3月26日から5月9日までの期間で見ると、内需株や連続増配株、リートなどが相対的に好調となっています。

指数の推移を見ることで、全体相場の強さとともに、物色される銘柄やセクターの特徴も浮き彫りとなるでしょう。

 

市場を動かした国内外の主なニュース

この週の日本株市場に大きな影響を与えたニュースは、米中関税交渉の進展と米国債の格下げです。

米中間で関税の一部撤廃や引き下げが合意され、グローバルな貿易摩擦懸念が後退しました。

この動きが日本株への海外資金流入を促し、株価の押し上げ要因となっています。

一方、ムーディーズによる米国債の格下げは、米国株・債券・ドルのトリプル安を引き起こし、日本株にも一時的な調整圧力をもたらしました。

また、日銀の金融政策決定会合や国内企業の決算発表も投資家の注目を集めています。

例えば、NTTデータグループのTOB(株式公開買い付け)や、主力企業の好決算が市場を活気づける一方、半導体関連株の業績見通しが弱気だったことも不安材料となりました。

このように、国内外の政策や企業動向、為替・金利の変化が複雑に絡み合い、日本株市場の値動きを左右する展開となりました。

 

押し目なのか、このまま下がってしまうのか…。来週が怖いです。
後輩ちゃん
後輩ちゃん

 

2025年5月第4週の日本株式市場の主要動向と注目ポイント

この章では2025年5月第4週の日本株式市場の主要動向と注目ポイントについて説明します。

 

海外投資家・個人投資家の売買動向

2025年5月第3週、海外投資家による日本株の買い越しが大きく目立ちました。

現物株だけで6,232億円、先物も含めると5週連続の買い越しとなり、昨年4月以来の高水準となります。

一方で、個人投資家は6週連続で売り越し、信託銀行も4週連続で売り越しが続いています。

海外勢の積極的な買いが日経平均株価の上昇を支えた一方、個人投資家は利益確定や様子見の動きが強まりました。

海外投資家は主に企業の株主還元強化や日本株の割安感に着目しており、短期的な資金流入が続いている状況です。

個人投資家は、相場の高値警戒感や外部環境の不透明さから売り姿勢が優勢となりました。

こうした動きは、投資初心者にとって「どのタイミングで買うべきか」「海外勢の動きにどう対応するか」といった疑問につながりやすい状況といえます。

 

為替・金利・米国市場の影響

5月第4週の日本株市場は、為替と金利、米国市場の動向に大きく左右されました。

米国の長期金利は4.44%前後で推移し、やや上昇傾向が続いています。

米連邦準備制度理事会(FRB)は5月のFOMCで政策金利を4.25~4.50%に据え置きましたが、パウエル議長は「経済見通しの不確実性が増している」と繰り返し発言しました。

今後の利下げ時期には慎重な姿勢を示しています。

為替相場では、米中関税交渉の進展や米経済指標の発表を受けて円安・ドル高が進行し、輸出関連株に追い風となりました。

ただし、米国債の格下げや世界的なリスクオフ局面では一時的に円高が進む場面もあり、投資家心理を揺さぶる展開となります。

米国市場の好調や主要企業の決算も日本株にプラス材料となっていますが、外部環境の変化には引き続き注意が必要でしょう。

 


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企業業績・決算発表のトピック

2024年度の日本企業は、売上高+4.4%、営業利益+7.3%、経常利益+3.9%、純利益+2.5%と増収増益で着地しました。

しかし、2025年度の会社予想は減収減益が見込まれ、売上高は前年比-0.2%、営業利益-1.8%、経常利益-2.8%、純利益-3.3%と控えめな見通しとなっています。

背景には米国の関税政策や世界経済の先行き不透明感があり、企業によっては業績予想を出さないケースも見られます。

投資家の関心は、今後の関税動向や企業の成長投資、新規事業への取り組みに移っている状況です。

決算発表では、株主還元策や自社株買いを同時に発表する企業も多く、市場全体の注目を集めました。

 

自社株買い・株主還元強化の動き

2025年5月は日本企業による自社株買いが過去最高を記録しました。

この動きは、企業が余剰資本を活用して株主還元を強化し、株価の下支えや投資家層の拡大を狙うものといえるでしょう。

三井松島HDのように、増配や累進配当、自社株買い株式分割を同時に発表する企業も登場しました。

こうした還元策は海外投資家の日本株買いを促す要因となり、市場全体の需給バランスを引き締めています。

自社株買いは株価の下支えだけでなく、企業価値向上への期待も高めるため、今後も注目が集まりそうです。

 


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成長投資や新興市場の注目度

新興市場や成長株への注目も高まっています。

5月前半、新興市場指数は+2.3%と堅調な推移を見せましたが、日経平均の上昇率には及びませんでした。

時価総額上位銘柄や業績上方修正を発表した企業、宇宙関連やテック系など成長テーマを持つ銘柄が物色される傾向が強まっています。

例えば、NTTデータグループやMTG、サンバイオなどは業績期待や新規事業で年初来高値を更新しました。

今後も決算発表をきっかけに、日替わりで物色される展開が続く見込みです。

新興市場は関税など外部要因の影響を受けにくい内需系企業も多く、分散投資や成長性を重視する投資家にとって有力な選択肢となります。

 

海外は買っているのに、個人投資家はなぜ売り越しなんでしょうね?
後輩ちゃん
後輩ちゃん

 

2025年5月第4週の日本株式市場で注目された銘柄と投資戦略

この章では2025年5月第4週の日本株式市場で注目された銘柄と投資戦略について解説します。

 

注目されたセクター・テーマ株

2025年5月第4週は、AI・デジタル関連や再生可能エネルギー、内需小型株などが特に注目を集めました。

また、猛暑日到来を背景にリベルタ(4935)などの熱中症対策関連銘柄が短期的に買われる場面も見られます。

このように、社会課題や季節要因、最新テクノロジーといったテーマが投資家の注目を集めやすい状況といえるでしょう。

 

高配当株・株主優待銘柄の動向

5月は配当や株主優待の権利確定が重なるため、高配当株や優待株への関心が高まります。

5月末が権利確定日となるため、購入タイミングには注意が必要となります。

こうした銘柄は、配当や優待を狙う投資家にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。

 

短期・中長期の投資戦略のポイント

短期売買では、材料が出た直後の急騰銘柄を狙う動きが目立ちます。

たとえば、業績上方修正や新事業発表で急騰した銘柄は、過熱感や利益確定売りにも注意が必要です。

一方、急落銘柄ではリバウンド狙いの短期買いも有効とされます。

中長期投資では、連続増配や安定成長が見込める企業に注目が集まります。

また、AIや再生可能エネルギーなど、社会的な成長テーマを持つ銘柄を分散して保有する戦略も有効です。

市場全体では、海外投資家の買い越しが続いており、内需小型株や成長株への資金流入も目立つ状況となっています。

投資判断は、業績や配当、優待内容だけでなく、市場環境やテーマ性も加味して行うことが大切です。

 

カブヤク
カブヤク
優待はあまり気にしてないんだけど、忘れたころに届くとちょっと嬉しいんだよね。

 

2025年5月第4週の日本株式市場の今後の見通しと課題

この章では2025年5月第4週の日本株式市場の今後の見通しと課題について説明します。

 

今後の日本株市場の注目材料

今後の日本株市場で特に注目されるのは、日米の企業決算と米国の関税政策です。

5月下旬には米国の大手企業、特にエヌビディアなど半導体関連の決算発表が予定されています。

この決算内容次第で日本の半導体関連株、たとえばアドバンテストや東京エレクトロンなどの値動きが大きくなる可能性があるでしょう。

また、米国の金利や為替動向も重要な材料となります。

円高が進行すれば、輸出関連企業の業績に逆風となる場面が想定されます。

さらに、トランプ政権による関税政策の行方も引き続き注視が必要です。

関税の強化が続けば、自動車や鉄鋼などの輸出産業に影響が及ぶことも考えられます。

一方で、日銀の利上げ観測が後退していることや、国内企業による自社株買いの増加は株価の下支え要因となりそうです。

これらの材料を総合的に見極めることが、今後の投資判断のカギとなるでしょう。

 

投資家が意識すべきリスクとチャンス

投資家が注意すべきリスクは、米中関係や米国の景気後退懸念、そして為替の急変動です。

例えば、米国の景気が急減速した場合、日本の輸出企業の業績が悪化し、株価全体が下落する可能性もあります。

また、トランプ政権の関税引き上げや不透明な政策運営も不安材料として挙げられます。

一方で、チャンスも存在します。

たとえば、関税問題が落ち着き、米国の景気が安定すれば、日本株は再び上昇トレンドに戻る可能性が高まります。

さらに、企業の自社株買いや増配、コーポレートガバナンス改革など、株主還元の強化も下値を支える材料です。

こうしたリスクとチャンスをバランスよく見極めることが、今の日本株市場で成功するポイントといえるでしょう。

 

2025年6月以降の投資戦略への示唆

2025年6月以降の投資戦略としては、短期的には外部環境の変化に柔軟に対応することが求められます。

具体的には、米国の半導体大手の決算や関税政策の動向を見極めつつ、値動きの大きい銘柄での機動的な売買が有効となるでしょう。

中長期では、業績が堅調な内需株や金融セクター、株主還元に積極的な企業に注目が集まっています。

また、NISAを活用した長期投資や、割安なタイミングでの主力株の買い増しも有効な戦略です。

リスク管理としては、急な円高や海外要因による相場急変時に備え、資産配分を分散することも大切になります。

今後も「企業の実力」に注目し、決算内容や成長性、還元姿勢などをしっかり見極めて投資判断を行うことが、安定したリターンにつながると考えられます。

 

関税関係は早く終わらせてほしいと個人的には思っています。
後輩ちゃん
後輩ちゃん

 

まとめ

2025年5月第4週の日本株市場は、連休明けの戻り基調から週後半は調整色が強まりました。

海外投資家が大きく買い越す一方、個人投資家や信託銀行は売り越し。

日経平均は5週連続で上昇し、TOPIXも堅調でしたが、米国債の格下げや米中関税交渉が相場に影響。

新興市場や成長株も注目され、配当・優待株への関心も高まっています。

今後は米国の決算や関税政策、為替動向がカギとなり、リスクとチャンスを見極めた柔軟な投資戦略が重要です。

 

なかなか上がってくれないですね。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
今までが急激に上がってきているから一時的に下がるのは当然。だけど、これからどちらの方向に行くかは不確定要素が多すぎてわからないね。

 

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参考:

-トレード結果