株の勉強

【保存版】受渡日(T+2)ガイド|年末・連休のズレ早見表

受渡日って、お金や株が動く日のことですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
そう。国内株の現物は約定日の2営業日後(T+2)に資金や株式が最終移動するよ。年末や連休は営業日を飛ばすからズレに注意だ。

 

このページでできること:国内株式/ETFの受渡(T+2)の基本年末・連休でのズレ権利付最終日と基準日の関係PTSや米株(T+1)の実務注意まで、3分で把握できます。

対象:国内現物・信用返済の受渡タイミングを確認したい初心者〜初中級者。

所要時間:3分。

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受渡日(T+2)の基本

T+2はどう数えるんですか?土日や祝日は?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
T+1=翌営業日、T+2=翌々営業日のこと。土日・取引所休場はカウントせず、次の営業日に繰り延べるよ。

 

ミニルール(国内株・ETFの目安)

  • 買いの受渡:T+2に資金が確定で必要(不足はペナルティ・強制決済の恐れ)。
  • 売りの受渡:T+2に売却代金が口座へ受渡(出金可になる時刻は各社規定)。
  • 信用返済:受渡は現物と同様にT+2が基本(配当・権利またぎの建玉は別途注意)。

 

早見表|T+2カウント(横スクロール可)

※スマホは横にスクロールしてご覧ください。

約定日(例) T+1(翌営業日) T+2(受渡日) 備考
月曜(平常週) 火曜 水曜 標準
木曜(翌日が祝日) 金曜(休場なら次営業日へ) 月曜 or 火曜 休場を飛ばす
金曜(平常週) 月曜(T+1) 火曜(T+2) 週またぎ
年末最終営業日 年始初営業日(T+1) 年始2営業目(T+2) 受渡は翌年

 

権利付最終日と“基準日”の関係

「権利付最終日」「権利落ち日」って何が違うんですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
配当や優待などの権利は株主名簿の基準日で判定される。国内はT+2だから、基準日の2営業日前=権利付最終日までに約定が必要なんだ。

 

実務メモ

  • 権利付最終日…この日「まで」に買えば、受渡が基準日に間に合う。
  • 権利落ち日…この日「以降」に買っても、その回の権利は取れない。
  • 連休や年末年始は営業日が間引かれるため、権利付最終日が前倒しになりやすい。

 

年末・連休の“ズレ”実務

どんな場面で困る?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
主に3つ。資金化の遅れ必要資金の確保ミス権利日の勘違いだね。

 

資金化(売却代金)の遅れ

  • 売却代金はT+2で受渡出金可能になるタイミングは証券会社ごとに異なる。
  • 連休を挟むと入金予定が後ろへズレる。生活口座への送金日は余裕をもって設定。

 

必要資金の確保(買付側)

  • 約定直後は拘束や保証金のみ。T+2までに不足なく資金を用意。
  • 年末は銀行側の入出金スケジュールも前倒しで確認(振込反映の締切)。

 

イベント週(配当・優待など)

  • 権利判定はあくまで基準日。T+2ゆえに、権利付最終日までの約定が必要。
  • 連休で繰り延べると「思った日に受渡されない」ケースが起こる。

 

イベント日の通過点と基準値を先に押さえると、無駄な売買を減らせます。

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PTSと米株の“受渡”注意点

PTSや米株はT+2と同じですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
仕様が違う点がある。PTSは市場・時間帯で受渡日が異なることがあり、米株は今はT+1だ。日本側の入出金締切も前倒しになりやすいよ。

 

PTS(国内私設取引)

  • 約定日は約定したその日(ナイト約定=その日が約定日)。
  • 受渡は多くの証券会社で「デイ=T+2」「ナイト=T+3」が一般的(取扱い差あり)。
  • 取引所の権利付最終日終了後に始まるナイトは“権利落ち”扱い。その夜に買っても権利は取得できない。

 

米国株(参考)

  • 米国市場は現在T+1。クロスボーダーの資金・為替手配は締切が前倒しになりやすい。
  • 国内口座での円貨出金までの流れは、各社の内部処理でタイムラグが出る場合がある。

 

T+2チェックの型(テンプレ)

  1. 約定日を確定(夜間PTSは“当日約定”の扱い。翌営業日扱いになる市場・商品がないかは各社ルールを確認)。
  2. 翌営業日=T+1、翌々営業日=T+2をカレンダーで数える。
  3. 間に土日・祝日・年末年始が来たらスキップして次の営業へ。
  4. 出金や他社送金がある場合は、証券会社と銀行の締切を両方確認。

 

混むのはどのタイミングですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
権利確定前後と年末。送金や出金は前倒し、注文は指値・数量分割が安全だよ。

 

NG例/よくある誤解

  • 「約定=即日資金化できる」→ 資金化はT+2。出金可はさらに時間差あり。
  • 「年末でも同じサイクル」→ 取引所・銀行の休業で強制的に繰り延べ
  • 「権利日判定は約定日」→ 判定は基準日(record date)。実務上はT+2ゆえ権利付最終日までの約定が必要。

 

FAQ(よくある質問)

Q. PTSで深夜に約定した場合、受渡日は?

A. 約定日はその“深夜当日”。

多くの証券会社でナイト約定=T+3受渡が一般的(要・各社仕様確認)。

 

Q. 投資信託の受渡はT+2?

A. 投信はファンドごとに約定日+数営業日が一般的。

目論見書・約款で確認を。

 

Q. 米国株はT+2?

A. 米国市場はT+1(2024年移行)。

日本側の入金・出金の締切や為替手配にタイムラグが出ることがある点に注意。

 

まとめ

ポイント

  • 国内株の受渡=T+2。土日・祝日・年末年始は営業日から除外。
  • 売却資金の出金計画はT+2+銀行の締切まで見て逆算。
  • 権利は基準日で判定。実務上は権利付最終日までの約定が必要。
  • PTSと米株は別仕様(PTSナイトはT+3が一般的/米株はT+1)。事前に各社ルール確認。

 

要点は分かりました。次に何を確認すればいいですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
イベント日程と基礎索引、そして口座の実務ページだね。これで運用が安定するよ。

 

このあと、イベントカレンダーと基礎用語をざっと確認し、毎月の運用に組み込みましょう。

 

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