薬剤師の資産形成

副業の確定申告ガイド|freeeで“雑/事業”の判断と仕訳テンプレ

副業の税金、どこから手をつければいいですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
区分→帳簿→freeeで申告の順。まず“迷わない型”を固定しよう。いこう。

 

結論:最初はシンプルに「区分を決める→証憑を集める→freeeで自動化」の3ステップです。

20万円ルールや住民税の扱いも先に把握しておくと、年末に慌てません。

 

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1. 区分の決め方(事業所得 or 雑所得)

“継続性・独立性・営利性”があれば事業寄り、単発・散発なら雑寄りが目安です。帳簿を付け、保存しているかも判断材料になります。

  • 継続:毎月または反復して受注
  • 独立:自ら企画・遂行(時間や価格の裁量あり)
  • 営利:利益を得る意図が明確
  • 帳簿:収入・経費を記録し証憑を保存

 

最初は雑で様子見でもいいですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
最初はスモールでもOK。継続が見えたら“事業”に切り替え、青色を検討しよう。

 

2. 20万円ルールと住民税(誤解しやすい所)

  • 所得税:給与以外の所得が年間20万円以下なら“確定申告不要”のケースあり
  • 住民税:別途申告が必要なケースあり(自治体案内に従う)
  • 控除を受ける場合:医療費控除や住宅ローン控除1年目等で申告するなら、副業分もあわせて申告
  • 勤務先への通知配慮:住民税は普通徴収の選択可(自治体運用によっては特別徴収に合流の可能性あり)

 

会社に副業が知られないようにできますか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
住民税を普通徴収で申請“できる”自治体が多い。ただし運用で合流される場合もある、ここは注意だね。

 

3. freeeの初期セット(15分の型)

  • 事業所作成:屋号は空でもOK、決算期は“1月〜12月”で固定
  • 口座連携:銀行・カードを連携、明細は自動取得
  • 証憑:レシート撮影→電子保存、ファイル名は「日付_内容_金額_領収先」
  • 自動登録ルール:振込手数料・プラットフォーム手数料を自動仕訳化

 

複式簿記は難しそう…
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
freeeの質問に答える方式で進めればOK。最初は現金主義に寄せて迷いを減らそう。

 

※青色の特別控除(55/65万円)は現金主義特例の適用中は不可(10万円控除のみ)。将来65万円を狙うなら複式簿記+e-Tax等へ切り替え。

 

4. 仕訳テンプレ(副業あるある)

収入

  • クラウドソーシング報酬入金:借方=普通預金/貸方=売上高
  • プラットフォーム手数料控除:借方=支払手数料/貸方=未払金 or 普通預金
  • 振込手数料:借方=支払手数料/貸方=普通預金

 

主な経費

  • 書籍・学会費:借方=新聞図書費・研修費/貸方=普通預金
  • クラウド会計:借方=通信費・ソフトウェア利用料/貸方=普通預金
  • 通信・端末:借方=通信費・消耗品費(高額は減価償却)/貸方=普通預金
  • ドメイン・サーバー:借方=通信費/貸方=普通預金

 

按分(自宅・通信)

  • 通信・電気・家賃:事業使用割合で按分、按分比率をメモに残す
  • 家事按分の根拠:使用時間・面積・回線専有などで合理化

 

手数料の逆算、忘れそうです。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
自動登録ルールに入れておく。入金のたびに差額が出ないよう先回りだよ。

 

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5. 開業届と青色申告(いつ出す?)

  • 開業届:事業開始から1か月以内が提出目安です(未提出の罰則はなし)
  • 青色申告承認申請:原則3/15まで。1/16以後の開業は“開業日から2か月以内”です
  • 控除:複式簿記+電子申告で最大65万円(要件を満たさない場合は55万円)
  • メリット:損失の繰越、家族への給与(要件)など

 

最初から青色の方がいいですか?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
継続が見えたら青色へ。控除や帳簿の整備で“仕組み化”が進むよ。

 

6. 申告の流れ(年末〜申告日まで)

  • 12月:未登録の明細・レシートを一括取り込み
  • 1月:売上・経費の計上漏れチェック、按分率を確定
  • 2月:freeeで確定申告書を作成、控除の最終確認
  • e-Tax:マイナンバーカード+暗証番号、控除65万円の要件を満たす
  • 住民税:申告方式(普通徴収/特別徴収)を確認して提出

 

提出後に修正が出たら?
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
更正の請求や修正申告が使える。まずはfreeeの差分を整えてからだね。

 

7. よくあるQ&A(ショート)

  • 副業が20万円以下:所得税は“不要”のケースあり。住民税は要確認
  • 雑→事業への切替:翌年からでもOK。帳簿と証憑整備が鍵
  • 按分の目安:通信30〜70%など“理由”と“計算式”をメモ添付
  • 源泉徴収:報酬で源泉ありの場合、年末に帳尻を合わせ還付も確認

 

8. まとめ

ポイントまとめ

  • 区分=継続・独立・営利+帳簿保存で総合判断
  • 20万円ルールは“所得税のみ”。住民税は別途に注意
  • freeeで口座連携→自動登録ルール→証憑電子保存
  • 仕訳テンプレを固定、按分は根拠メモを残す
  • 継続が見えたら開業届+青色へ(控除最大65万円)

 

流れが分かりました。今週、freeeをつなぎます。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
いいね。明細取り込み→自動化ルール、ここまで一気にいこう。

 

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参考:国税庁「給与所得者で確定申告が必要な人」(20万円基準の整理)。

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