株の始め方/初心者ガイド

税金のキホン|新NISAの非課税範囲と特定口座の基礎を月1万円で押さえる【初心者向け】

先輩、新NISAは「非課税」って聞きますが配当や売却益の全部が本当に0%なんですか、特定口座との違いもあいまいで不安です。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
結論は、新NISA内の配当・分配金・売却益は国内課税がかからない一方で損益通算や外国税額控除は使えないなどの制約があり、特定口座はその逆で課税はあるが通算や繰越が使えるんだ。

 

この記事は、新NISAの「非課税の範囲」と特定口座(源泉徴収あり/なし)の基礎を、月1万円の初心者向けに要点だけ整理します。

配当の扱い、外国税、損益通算、売却時の注意を実務視点でまとめ、最後に判断フローも載せます。

制度の全体像はNISAの基礎知識、始め方はインデックス投資の始め方も参照してください。

 

\まずはNISA口座の準備から/

 

新NISAで「非課税」になるもの・ならないもの

非課税の対象って配当も分配金も売却益も全部入りますか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
基本は配当・分配金・売却益が非課税だよただし口座外で課される外国源泉税は原則戻らないなど注意点があるから表で境界を押さえよう。

 

項目 新NISA口座内 補足
配当・分配金(国内) 非課税 つみたて枠は再投資型が前提。毎月分配型は対象外。
売却益(値上がり益) 非課税 売却損は課税口座と通算不可。
外国株・海外ETFの配当 国内課税は非課税 現地課税(例:米国源泉税)はNISAで外国税額控除が使えないため基本戻らない。
損益通算・損失繰越 不可 課税口座(特定/一般)でのみ可(要件あり)。

※新NISAの年間投資枠は「つみたて120万円+成長240万円=最大360万円」、生涯非課税保有限度額は1,800万円(成長投資枠上限1,200万円)です。

※つみたて投資枠は原則投資信託(一部ETFも制度上対象)ですが、実際の取扱いは証券会社により異なります。最新の取扱状況は各社の案内をご確認ください。

 

👉 配当の非課税メリットの深掘りは配当・分配金の非課税まとめへ。

 

特定口座(源泉あり/なし)の基礎|何が便利で何が面倒?

 

特定口座の「源泉あり」と「なし」は何が違うんですか初心者はどっちが無難ですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
原則は源泉徴収あり(申告不要が基本)が手間が少ないけれど損益通算や配当の課税方式変更で申告が有利になるケースもあるよ。

 

項目 特定(源泉あり) 特定(源泉なし) ポイント
課税 原則20.315%が自動徴収 確定申告で納税 配当は分離/総合の選択余地あり(要申告)。
損益通算 申告で可能 申告で可能 損失繰越は最長3年(申告前提)。
手間 小:申告省略可 中:原則申告 最初は源泉ありが無難。

※配当を総合課税にすると配当控除で有利になる場合もありますが、住民税や他所得との兼ね合いで不利になることもあります。年収・控除状況で結果が変わるためケースごとに試算を。

 

👉 枠や売却・再利用の制度面は新NISAの簿価復活ルール売却と枠の再利用も参照。

 

月1万円の実務:税金で損しない基本設計

 

制度は分かりました実際の設計はどうすればいいですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
つみたて枠で低コスト投信1本×自動積立を軸に配当受取より再投資で複利を優先し米国ETFはコストと税の実費を見て成長投資枠で最小限から始めよう。

 

  • 配当は原則再投資(つみたて枠)で複利を最大化。
  • 米国ETFは売買手数料・スプレッド・為替手数料+米国源泉税を考慮(詳細は米国ETFの実務)。
  • ボーナス・臨時収入は分割スポットで上乗せ(ベストプラクティス)。

 

よくある落とし穴(税務編)

  • NISAで出た損は特定口座の利益と相殺できない(損益通算不可)。
  • 外国税額控除はNISAで使えない(現地源泉は残る)。
  • 特定口座の配当課税方式の変更はケースバイケース。安易な総合課税切替は禁物。

 

\非課税×自動つみたてでまずは土台作り/

 

実務で迷わない判断フロー(NISAか特定か)

 

「NISAで買う」「特定で買う」の判断がまだ曖昧です。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
投信の長期積立はNISA優先短期売買や通算前提の戦略は特定口座が向くという線引きで考えよう。

 

ケース 向く口座 理由 補足
低コスト投信の長期積立 NISA 配当・売却益が非課税で複利最大化 つみたて枠の要件に合致
短期売買・高回転 特定 損益通算・繰越で税制対応可 申告前提(源泉ありでも可)
米国ETFの配当重視 一長一短 NISAで国内非課税だが米国源泉は残る 総合設計は国内vs米国ETF参照

※「どちらで買うか」は税だけでなくコスト・回転率・再投資可否も含めて総合判断しましょう。

 

まとめ

 

ポイント(税の要点だけ)

  • 新NISA=配当・分配金・売却益が国内非課税だが損益通算・外国税額控除は不可
  • 特定口座=課税ありだが通算・繰越(3年)・課税方式の選択が可能。
  • 月1万円の長期はNISA優先×再投資、短期や通算前提は特定口座の使い分け。

 

非課税の範囲と通算できない点がはっきり分かりました長期の投信はNISA優先で再投資にします。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
その方針で合格だよ詳細は年次の収入や控除に合わせて見直しつつ分からない点は税務署や専門家にも確認すれば万全だよ。

 

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