※本記事は2025年最新情報を基に執筆しています。NISA制度や証券会社の仕様は変更される可能性があります。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。


この記事のゴール:証券口座とNISA口座の違いを体系的に理解し、初心者でも迷わず「口座開設→投資開始」まで進められるようになること。
👉 実際の開設手順は SBI証券の口座開設フロー を参考にしてください。
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証券口座とは?
証券口座は「投資の入り口」となる基盤の口座です。
銀行口座が「お金を保管・送金する箱」なら、証券口座は「投資商品を保有・売買する箱」です。
- 役割:株式・投資信託・ETFなどの金融商品を管理する土台
- 種類:課税口座(特定口座・一般口座)と非課税口座(NISA口座)
- 課税関係:課税口座では利益に20.315%の税金がかかる(源泉徴収ありなら確定申告不要)
つまり証券口座がなければ投資自体が始められません。
まずはこの口座を用意することが最初の一歩です。
NISA口座とは?
NISA口座は証券口座の中で設定できる「特別な非課税枠」です。
通常課税される利益に対して、NISAでは税金がかからないという大きなメリットがあります。
- 非課税メリット:売却益や配当金が非課税
- 投資上限:新NISAでは年間360万円(成長投資枠+つみたて投資枠)、生涯1,800万円まで
- 非課税保有期間:無期限(旧NISAの5年・20年制限は廃止)
- 開設ルール:1人1口座のみ。複数の証券会社で同時に開設はできない
つまり「証券口座が土台、その上にNISA口座を設定する」という順序を守る必要があります。
証券口座とNISA口座の違いを比較
項目 | 証券口座 | NISA口座 |
---|---|---|
目的 | 投資商品の保有・売買 | 非課税で投資できる特別枠 |
課税 | 利益に20.315%課税 | 利益が非課税 |
開設数 | 複数社で複数開設可 | 1人1社のみ |
利用開始まで | 最短翌営業日から利用可 | 税務署審査後、1〜2週間程度 |
移管 | 自由に他社へ資産移管可能 | 年単位で移管可。数週間かかる |
※2025年制度基準。課税口座の既存資産をNISAへ移すことはできません。
実務ステップ:NISA口座を作るまで
- SBI証券などで「証券口座」を開設
- 本人確認書類+マイナンバーを提出
- NISA口座を利用申込(同時申込も可能)
- 税務署による重複確認(1〜2週間程度)
- 審査完了後、非課税での投資スタート
重要なのは「証券口座を開いた時点ではNISAは始まらない」こと。
必ずNISA口座の申込ボタンを押す必要があります。
初心者が混乱しやすいポイント
- 「証券口座=NISA口座」ではない:証券口座は投資用の箱、NISAは税金優遇の枠。
- 複数同時利用不可:NISAは1人1社まで。楽天とSBIの同時利用は不可。
- 審査に時間:証券口座は最短翌日、NISAは1〜2週間かかる。
- 旧NISAとの関係:旧NISAの資産は新NISAの1,800万円枠の外で管理される。
- 非居住者NG:海外居住者はNISA口座を持てない。
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ケーススタディ:タイプ別おすすめ
- 積立派:SBI証券+NISAで「クレカ積立+自動投資」
- ポイント活用派:楽天証券+NISAでポイント投資
- 少額株派:松井証券+NISAで1日50万円まで手数料無料を活用
Q&A
Q1. 証券口座だけで投資できる?
A. 可能です。
ただし利益には20%課税されます。
非課税にしたいならNISAを申込む必要があります。
Q2. NISAだけ作れる?
A. できません。
必ず証券口座を先に開設してからNISAを申込む流れです。
Q3. NISA枠は売却で再利用できる?
A. はい。
売却すれば簿価分が翌年以降の枠として再利用可能です。
ただし年間360万円の上限を超えては使えません。
Q4. NISAを他社に移せる?
A. 移管は年単位で可能です。
数週間かかるため計画的に。
Q5. 課税口座の資産をNISAに移せる?
A. 不可です。
既存の特定口座や一般口座の資産をNISAに移すことはできません。
Q6. 未成年は作れる?
A. ジュニアNISAは2023年で終了。
未成年は通常口座のみ開設可能です。
まとめ
ポイント
- 証券口座は投資の土台、NISA口座は非課税枠
- NISAは年間360万円、生涯1,800万円まで非課税で保有可
- NISA口座は1人1社のみ。複数同時開設は不可
- 課税口座の既存資産をNISAに移すことはできない
- 審査に1〜2週間かかるため早めの申込がおすすめ


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