夜も取引できるPTS、まず何を押さえれば安全ですか?

後輩ちゃん

カブヤク
最初に時間帯と注文の可否(成行/指値/逆指値)、手数料と板の薄さを早見表で固定しよう。
このページでできること:PTSの時間帯区分(デイ/ナイト)、注文可否と約定の型、費用とリスクの見積りを3分で把握。
夜の材料に備える発注テンプレまでまとまります。
対象:指標・決算ヘッドラインに夜間で備えたい初心者〜初中級者。
PTSの基本|立会時間外の“もうひとつの板”
取引所(東証)との違いは?

後輩ちゃん

カブヤク
PTSは私設取引システムの板で、立会時間外にも売買できるのが特徴。
一般にデイ(例:08:20–16:30)とナイト(例:17:00–06:00)の2セッションで運用されるけど、各証券会社の提供時間は短縮・一部制限ありだよ。
画面操作や板読みの基本は実例付きのこちらが便利です。
👉 松井証券PTS(JNX)取引のやり方|時間帯・注文・板の守り方
早見表|時間帯・注文可否・費用のチェックポイント(横スクロール可)
※横にスクロールしてご覧ください。
観点 | 代表的な仕様(要点) | 実務メモ |
---|---|---|
セッションの基本像 | JNXの例:デイ 08:20–16:30/ナイト 17:00–06:00(翌日) | 会社側の提供時間は短縮あり。当日ツールの表示を最優先。 |
SBI証券(例) | 指値のみ。成行・逆指値・OCO/IFD等は不可。夜間は23:59で失効(ナイト短縮)。 | 夜の損切りは指値の再配置で代替。数量は分割。 |
松井証券(例) | 指値のみ(成行・逆指値不可)。有効期限は当セッション、選択肢にIOCあり。時間帯は目安で08:20–15:30/17:00–02:00。 | セッション跨ぎの持越し不可。区切りで注文が失効する点に注意。 |
マネックス証券(例) | 現物株の夜間PTSは非対応(東証立会時間内が中心)。 | 夜間は無理に追わず、立会寄りに回す判断も有効。 |
注文タイプ(制度/実装) | 制度上はLimit/IOC/FOK等があるが、各社UIで制限される(実装優先)。 | マイルール:夜間は指値中心+分割で飛び防止。 |
単元未満株(S株/かぶミニ等) | PTSの対象外が基本。翌営業日の立会扱いが一般的。 | 夜は単元株のみと覚えるとミスが減る。 |
板・値幅の考え方 | PTSは独自板。取引所の特別気配・比例配分は適用されない。値幅の挙動も異なりうる。 | 板薄=スプレッド拡大。成行は厳禁、必ず分割指値。 |
受渡(国内株) | 受渡はT+2で通常市場と同じ理解でOK。 | 資金繰りは立会と一体で設計(約定日≠受渡日)。 |
使い分けテンプレ|夜間で“やっていいこと/ダメなこと”
夜のPTSで狙っていい注文は?

後輩ちゃん

カブヤク
基本は指値の分割と価格帯の余裕取り。薄い板での成行は事故のもとだよ。
OK(やっていいこと)
- 分割指値(3〜5本)で約定の階段を作る。
- 直近の歩み値・出来高を確認し、空白を避けて置く。
- 乖離が大きいときは立会寄りに回す判断も選択肢。
NG(避けたいこと)
- 薄い板での成行・1本勝負の太指値。
- 立会と同じ感覚の逆指値依存(夜間は非対応の会社がある)。
- 決算ヘッドライン直後の追いかけ買い・売り。
コストとリスクの見積り|“手数料<スプレッド”になりがち
- 夜間は板が薄くスプレッド拡大。表示手数料より価格滑りが重くなる。
- 材料直後は情報の非対称性が大きい。量を抑え、寄り付きに回す選択も合理的。
- 資金繰りはT+2前提で、翌営業日の立会とセットで設計。
FAQ(よくある質問)
Q. 夜間でも逆指値は使える?
A. 会社ごとに仕様が異なり、夜間は非対応のケースが多いです。
損切りは指値の再配置で代替しましょう。
Q. 手数料は立会と同じ?無料枠は効く?
A. 別体系のことが多く、無料枠の対象外もあります。
手数料だけでなくスプレッドもコストに含めて判断を。
Q. 単元未満株(S株/かぶミニ)は夜間に買える?
A. PTSでは売買しません。
多くの場合、翌営業日の立会扱いです(夜は単元株のみと覚える)。
まとめ
ポイント
- 時間帯はデイ/ナイトの2区分。提供時間は会社ごとに短縮・差あり。
- 夜間は指値中心。成行・逆指値の可否は証券会社の実装優先で確認。
- 手数料よりスプレッドがコストになりやすい。数量は分割し、板の空白を避ける。
今夜の指標に向けてどう置けばいいですか?

後輩ちゃん

カブヤク
まずは少量で分割指値→歩み値と板で微調整→無理はせず立会寄りに回す、の順でOK。
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夜間と翌営業日のつながり・急変時のルールを押さえると、ムダな損失を避けられます。