

この記事は、薬剤師の投資初心者がハマりがちなNG行動を10個に整理し、今日からできる回避フレームとNISAでのやり直し手順を解説します。
基礎は👉 NISAの基本 をどうぞ。
\まずは非課税の土台づくりから/
なぜ失敗が起きる?(薬剤師ならではの背景)


夜勤やシフトで時間が不規則だと、ニュース見出しに反応して売買しがちです。
「正解を1つ選ぶ」医療の思考が、投資では「長期・分散・継続」というプロセス軽視につながることもあります。
まずは仕組みで判断を固定するのが近道です(自動積立・定期点検)。
投資初心者の失敗10選(薬剤師あるある)


1. 短期売買に走る(ニュースに反応)
速報やSNSに反応して売買を繰り返すと、手数料やスプレッドで資産が削られます。
長期・積立・分散の原則に立ち返りましょう。
2. テーマ株・話題商品へ集中
医療AIや半導体など話題性は高ボラティリティの裏返しです。
土台はインデックスにして、テーマは遊び枠に限定します。
3. 過剰分散(似た商品を並べる)
全世界株と先進国株を“両方フル”は実質重複になりがち。
ベンチマーク重複を避け、中核1本+衛星少量に整理を。
4. 手数料を見ない
信託報酬の年0.1%差でも長期で効きます。
同じ指数ならコストの低い方を選ぶのが基本です。
5. 積立を中断する(忙しい時期に止める)
最も効くのは継続です。
積立日を給与日直後に固定し、自動化で人間を介在させない仕組みを。
6. 現金クッション不足
急な出費で投資を崩すと、最悪のタイミングを引きやすいです。
生活防衛資金を別口座に確保しましょう。
7. SNSの成功談を鵜呑み
リスク耐性も収入も違います。
自分の医療職ワークスタイルに合わせた設計が必要です。
8. タイミング投資に固執
「暴落を待つ」は永遠に買えない原因です。
ドルコストで時間分散し、平均取得単価を淡々と作りましょう(👉 ドルコスト平均法)。
9. 税制の誤解(NISAの“枠復活”)
売却枠は翌年に簿価(取得金額)ベースで再利用可能です。
当年の年間投資枠(最大360万円)に上乗せはできません(👉 枠復活のルール)。
※海外株・米国ETFの配当は現地で10%課税が残ります(日本側は非課税)。NISAでは外国税額控除の対象外です。
10. ポートフォリオ放置
年1回の点検と小さなリバランスで軌道修正を。
暴落時の動き方は事前にルール化しておくと安心です。
回避フレーム:NGを仕組みで潰す


失敗の型 | 症状 | 回避フレーム(今日から) |
---|---|---|
短期売買 | 見出しで売買・疲弊 | 積立自動化+売買ルールを事前に固定 |
テーマ集中 | 話題銘柄に偏る | 中核=全世界 or S&P500、衛星5〜10% |
過剰分散 | 似た指数を重複 | ベンチマークを1本化→衛星追加 |
コスト無視 | 信託報酬高め | 同指数なら最安を選ぶ |
積立停止 | 忙しさで中断 | 給与日後に自動引落固定 |
※スマホでは表が画面幅を超えます。横にスワイプしてご覧ください。
\仕組み化→そのまま積立へ/
NISAでやり直す5ステップ(SBIの例)


① 口座とNISA設定
まずはNISA口座を有効化します。
導線は👉 SBIでNISAを始める手順。
② 積立額の決定(例:月1万円)
生活に支障のない最小額から始めます。
家計の変動に合わせて年1回見直すだけで十分です。
③ 商品選定(低コスト・インデックス)
全世界株 or S&P500を中核にします。
使い分けは👉 全世界株 vs S&P500。
④ 積立日を固定(給与日後)
人を介在させない仕組みが最強です。
クレカ積立や引落日を給与サイクルに合わせて固定しましょう。
⑤ 年1回のメンテ
崩れた配分は少額で整えます。
暴落時は👉 暴落プレイブック を開いて流れ作業で。
暴落時の行動とメンタル管理


暴落時は「売らない」「積立は止めない」「現金クッションで生活防衛」の3点だけ守ります。
「暴落=安く買える時期」と言語化しておき、チェックリストに落とします。
よくある質問(Q&A)
Q1. 個別株はやらない方がいいですか?
中核はインデックスにして、練習はSBIのS株(単元未満株)で1株から少額で。
Q2. 何を買っても増えないと感じます…。
期間が短い可能性があります。
ドルコストで時間分散し、年次メンテで配分を微調整しましょう。
Q3. NISAなら配当も全部非課税ですか?
日本側の配当・譲渡益は非課税です。
※米国株・米国ETFの配当は現地で10%課税が残ります(日本側は非課税)。NISA口座では外国税額控除の対象外です。
まとめ
ポイント
- NGは短期売買・テーマ集中・過剰分散・コスト無視・積立停止の5大パターン。
- 回避は長期・積立・分散・自動化・年1回点検の型で十分。
- やり直しはNISAで中核インデックス+積立日固定から再始動。


\まずはNISA口座の準備から/
👉 次の記事はこちら:SBI証券|投資信託の積立設定ガイド