株の始め方/初心者ガイド

オルカン一本 vs バランスファンド|月1万円の“触らない仕組み”はどっちが正解?【新NISA対応】

先輩、全世界株インデックス(いわゆるオルカン)を1本でいくか、最初からバランスファンドにするかで迷っています。月1万円ならどっちが続けやすいでしょう。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
結論は「迷ったらオルカン一本」「値動きの穏やかさを最優先ならバランス」だよ。どちらも良いけれど、目的と性格で選び分けよう。

 

この記事では、オルカン一本(全世界株)バランスファンド(株+債券等)を、月1万円から始める初心者向けに比較します。

それぞれのメリット・デメリット、月1万円での進め方、継続しやすい“触らない仕組み”の作り方まで具体的に解説。

制度や対象商品の前提はつみたて投資枠で買える投信の選び方も参照してください。

 

\まずはNISA口座の準備から/

 

最初に結論:目的で選ぶ“指針”

 

短く言うと、どう選べば間違いにくいですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
成長の取り切り=オルカン一本値動きマイルド=バランスが原則だよ。途中での見直しも簡単だから、まずは決めて走り出そう。

 

比較ポイント オルカン一本(全世界株) バランスファンド(株+債券等)
想定リスク 株式100%相当で上下に振れやすい 債券等を混ぜる分ブレが小さめ
期待リターン 長期では高めを狙える オルカンよりは控えめ
手間・管理 1本で完結。リバランス不要 1本で株債バランスを自動調整
メンタル継続 下落時の耐性が必要 下落幅が相対的に小さく続けやすい

※「全世界株」の代表指数MSCI ACWIは先進国+新興国の大型・中型株を含み、世界の投資可能株式の約85%をカバーします。ファンドの実際の値動き・コストは商品により異なります。購入前に目論見書・運用報告書をご確認ください。

 

👉 迷いが残るなら、暴落時プレイブックリバランス完全ガイドを合わせて読み、どちらが続けやすいかを想像してみましょう。

 

バランスファンドのメリット・デメリット

 

値動きが怖いので、やはりバランスから始めたい気もします。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
それは良い選択。特に最初の1年を完走する自信がない人には向いているよ。メリットと注意点を確認しよう。

 

メリット

  • 値動きがマイルドで継続しやすい(暴落時の下落幅が相対的に小さい)。
  • ファンド内で自動リバランスされるので手間が少ない。
  • 1本で株式・債券などに分散でき、月1万円でも分散効果を得やすい。

 

デメリット

  • 長期の期待リターンは株式100%(オルカン)より控えめになりやすい。
  • 株式比率を自分で最適化しづらい(商品の配分に従う)。
  • 銘柄によっては株式100%より信託報酬がやや高いケースがある。

 

👉 バランス採用でも、積立の頻度・タイミングは毎月×給料日翌営業日で“見ない仕組み”を維持しましょう。
👉 現金は生活防衛資金を確保し、相場急落時の心理的耐性を上げておくと継続が楽です。

 

オルカン一本のメリット・デメリット

オルカン1本派の人も多いですよね。これってやっぱり合理的ですか。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
合理的だよ。低コスト・広範分散・管理の簡単さがそろっているからね。ただし短期のブレには心の準備が要る。

 

メリット

  • 低コストのものが多く、長期で複利が効きやすい
  • 全世界に広く分散でき、一本化で管理が楽
  • 株式の成長を取り切る設計で、期待リターンが高めを狙える。

 

デメリット

 

👉 円安・円高が気になる人は為替ヘッジあり・なしの考え方を確認。
👉 “受け皿切替”のコツは同カテゴリ乗り換えの作法で解説しています。

 

\設定は数分。バランス1本でもOK/

 

月1万円の進め方:3つの型(最初の6〜12か月)

 

結局、私はどの配分からスタートするのがいいでしょう。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
迷うなら次の3パターンから選ぼう。半年〜1年続けてみて、合わなければ配分を見直せばいい。

 

配分イメージ 向いている人 ポイント
A:オルカン100% 全世界株1本 成長取り切りを重視 最小手間。ブレは大きめなので現金クッション必須(生活防衛資金)。
B:8:2ハイブリッド オルカン80%+債券20% 成長と安定の両取り 株式100より揺れが小さく継続しやすい。半年ごとに“買い増しで戻す”でOK。
C:バランス100% バランスファンド1本 上下動に弱い人 最初の継続に自信がない人に有効。慣れたら将来オルカンへの比率変更も簡単。

※比率は目安です。年1回の点検と、乖離が大きいときだけ“買い増しで戻す”のが基本(売却リバランスは最小限)。

 

👉 リバランスの手順はこちら。下落時の立ち回りは暴落時プレイブックへ。

 

よくある誤解Q&A

Q1.バランスは“損しにくい”から必ず有利?

いいえ。

値動きはマイルドになりやすい反面、長期の期待リターンは控えめになりやすい設計です。

老後資金の到達点を重視するなら、オルカン比率を高めにする選択肢も検討しましょう(老後資金シミュレーション)。

 

Q2.途中で配分を変えたら“失敗”ですか?

いいえ。

経験を踏まえて合う配分に微調整するのは健全です。大切なのは“止めないこと”。

配分変更は受け皿切替を基本にしましょう。

 

Q3.為替が不安なので、バランスの方が安全?

為替リスクは主に海外資産の比率で決まります。

ヘッジ有無や比率の考え方はヘッジあり・なしを参照し、過度に“円高・円安”を当てに行かない仕組み化が重要です。

 

ポイント(選び方の型)

  • 迷ったらオルカン一本、守備重視ならバランス。
  • 月1万円なら“止めない仕組み(自動×給料日翌営業日)”が正義。
  • 配分は年1回点検、ズレは買い増しで戻すが基本。

 

まとめ

 

ポイント(今日から実行する3手)

  • まずはオルカン100/8:2/バランス100のいずれかで開始。
  • 積立は毎月×給料日翌営業日×自動に固定。
  • 半年〜1年続けてから配分を微調整。問題なければ“何もしない”。

 

最初はバランス100で始めて、慣れてきたら8:2に移行するのが自分には合いそうです。
後輩ちゃん
後輩ちゃん
カブヤク
カブヤク
それで十分合格。まずは止めない仕組みを作ろう。次の給料日前に設定してしまおう。

 

\今日から一歩。1本に決めて設定まで/

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