すみません…松井証券の手数料、無料になる条件が多くて混乱していて。最初に全体像を教えていただけますか?

後輩ちゃん

カブヤク
もちろん。まずは「国内株=ボックスレート」「NISAは売買手数料0円(インターネット取引)」「端株や電話注文は別体系」の3つだけ握れば、迷いにくくなるよ。
この記事では、国内株・PTS・NISA・投資信託・口座維持・電話注文の主要コストと無料化条件を整理し、最後に今日から使える費用最適化テンプレを用意します。
金額や条件は変わる可能性があるため、実際の発注前に公式の最新表記をご確認ください。
1. まず押さえる3ポイント(全体像)
全体のキー
- 国内株(現物・信用)は「ボックスレート」:1日の約定代金合計が50万円まで手数料0円(インターネット取引)。超過分は段階加算。
- NISAは日本株・米国株・投資信託の売買手数料が0円(インターネット取引)。
- 別体系に注意:単元未満株の売却・電話注文・立会外分売の売却などは判定が異なる。
最短ルートは、全体フローで道筋を確認してから必要な設定へ進むことです。
2. 国内株とPTS(J-Market)
ボックスレートの基本(国内株 現物・信用)
- 1日の約定代金合計が50万円まで手数料0円(インターネット取引)。超過分は階層ごとの加算。
- 25歳以下はボックスレート手数料が無料(適用は26歳になる月の最終営業日取引分まで等、細則あり)。
- 立会外分売の買付は0円(売却時は所定の手数料がかかる)。
PTSの扱い(同日合算と時間帯)
- 取引所+PTSの約定代金は同日合算してボックスレート判定。
- 日中の立会時間は9:00〜11:30/12:30〜15:30。寄り・引けは板寄せ方式。
- ナイトタイム(目安:17:30〜23:59)は翌営業日扱いとして加算されるため、前夜PTS→翌日取引所の合算関係に注意。
「同日合算」と「ナイトは翌営業日扱い」ですね。日付のまたぎ方で実質コストが変わるんですね。

後輩ちゃん

カブヤク
そのとおり。合算枠を意識して発注を並べるだけでも、ムダを抑えられるよ。
3. NISAの原則(0円の範囲と例外)
0円の範囲(インターネット取引)
- 日本株・米国株・投資信託の売買手数料が0円(アプリ/WEBのインターネット取引)。
- PTS売買も、インターネット注文なら0円で扱えるのが基本。
例外:電話注文(別体系)
- 同じNISAでも電話注文は別手数料体系(例:約定代金×1.0%(税込1.1%)・最低22円等が目安)。
- コスト最小化を狙うなら、原則はWEB/アプリ発注に統一。
NISAでも電話は有料なんですね。今後はアプリ中心にしていきます。

後輩ちゃん

カブヤク
うん。「NISA×インターネット=0円」を守れば判断がシンプルになるよ。
4. 別体系の代表(端株・立会外分売・電話)
単元未満株(端株)
- 売却はボックスレート対象外。原則、約定代金×0.5%(税込0.55%)等の率課金が目安。
立会外分売
- 買付は0円だが、売却時は手数料(区分に応じて判定)。
電話注文(再掲)
- ネット0円の体系と異なるため、例外時のみ使用を検討。
5. 投資信託・口座維持費
投資信託(購入時と保有時)
- 購入時は原則0円(ノーロード中心)。
- 保有中は信託報酬(実質コスト含む)がかかるため、目論見書・運用報告書で確認。
口座開設・維持
- 口座開設費・基本の維持費は無料。
- 交付は原則電子交付。書面の郵送交付に切替すると、年1,100円等の管理費が発生する場合あり。
- 一部の法人等で特別課金が設定されることがある。
維持費は電子交付にしておけば心配が少ない、という理解でよいでしょうか。

後輩ちゃん

カブヤク
そのとおり。最初に電子交付で固定しておくと、余計な費用を避けやすいよ。
6. 費用最適化テンプレ&チェック
テンプレ(今日から使える型)
- 国内株は1日合算50万円以内を意識(注文を分けても同日枠で合算)。
- NISA×インターネット=売買手数料0円を原則化。
- PTSは取引所と同日合算。前夜ナイト(翌営業日扱い)との関係も踏まえて枠設計。
- 端株・分売売却・電話は別体系。発注前に公式の該当表記を都度確認。
- 交付方法は電子交付固定で維持費の発生を回避。
よくある勘違い → 直し方
- 「取引所とPTSは別々で判定」→ 同日合算で判定。前夜ナイトは翌営業日扱い。
- 「NISAなら電話も0円」→ 電話は別体系(例:1.1%/税込・最低22円)。基本はWEB/アプリ。
- 「端株もボックスレートで0円」→ 端株売却は率課金(例:0.55%/税込)。
発注前チェック(30秒)
- 今日の約定見込みは合計いくら?(50万円枠に収まるか)
- 注文ルートはWEB/アプリで統一?(NISAの0円を活かす)
- 対象は単元株/端株/分売売却のどれ?(別体系の有無を確認)
- 交付方法は電子交付固定?(郵送管理費の回避)
7. まとめ
松井証券は、国内株のボックスレート(1日合算50万円まで0円)とNISAの売買手数料0円(インターネット取引)が核。
PTSは取引所と同日合算・ナイトは翌営業日扱い、端株・電話・分売売却は別体系、投信は購入0円でも保有コストあり——この型さえ守れば、費用で迷いにくくなります。
ポイント
- 国内株=ボックスレート(1日合算50万円まで0円)。
- NISAはネット注文で売買手数料0円(日本株・米国株・投信)。電話は別体系。
- PTSは同日合算、ナイトは翌営業日扱いで枠設計。
- 端株・分売売却は別体系、投信は保有コストに注意。
- 交付は電子交付固定で維持費の発生を回避。
費用の型ができたので、安心して発注設計ができそうです。

後輩ちゃん

カブヤク
よし、その調子。今日は50万円枠とNISAの0円を意識して、同日内でスマートにまとめてみよう。
\最短で安全にスタート/