

この記事は、SBI証券×住信SBIを想定した“口座を守る”実務テンプレを、月1万円運用の現場目線で整理します。
方針 → 二段階認証 → 公式導線固定 → 緊急停止テンプレ → 月次点検 → Q&A → まとめ、の順で解説します。
※本記事は筆者による一般的な解説であり、SBIの監修ではありません。最新仕様は各社のサイトでご確認ください。
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思想:まず“守る面積”を減らしてから強くする


守りの順番は①面積を減らす→②強化→③復旧手順を先に決めるです。
アプリと公式ブックマークに導線を集約し、検索やメール内リンクからの流入は断ちます。
二段階認証テンプレ:ログインと資金移動の“二重ロック”


推奨セット(コピペ用チェック)
- SBI証券:ログイン二段階+重要操作時の追加認証(アプリ認証/ワンタイムコード)。
- 住信SBI:ログイン二段階+振込・登録情報変更の追加認証(スマート認証等)。
- スマホは生体認証+端末ロックを必須。PCはOSログインとブラウザのパスワード保護を有効化。
- 二段階の予備手段(バックアップコード/予備メール)は紙で1枚だけ控え、物理的に分離保管。
(補足)2025年7月25日以降、SBI証券は「出金時の二要素認証」を全ユーザーに自動適用しています。認証手段と予備の確認もあわせて行いましょう。
正規サイト導線の固定:ブックマークとアプリに“1本化”


固定ルール(3点)
- スマホ:公式アプリからのみログイン。
- PC:公式ログインURLをブックマーク固定(検索や直打ちは使わない)。
- メール内リンクは開かない。通知は受けても、アクセスは必ずアプリ/ブックマークから。
(参考)フィッシングはワンタイムコードやログイン情報を狙う手口もあります。メール内リンクは開かず、公式導線のみを使いましょう。
緊急停止テンプレ:乗っ取り疑い/端末紛失の初動


場面 | 初動(5分以内) | 続けて行うこと |
---|---|---|
端末紛失 | 端末をリモートロック/主要アプリをログアウト。 | パスワード全変更、二段階認証の再設定、携帯キャリアへ回線停止連絡。 |
不審ログイン通知 | パスワードを即時変更し、ログイン中の端末を順次ログアウト。必要に応じて二段階認証の方式も切替。 | 登録メール・電話の点検、証券・銀行のサポート窓口へ報告。 |
メール乗っ取り疑い | メールのパスワード変更・全端末ログアウト。 | 証券・銀行の通知宛先を再設定、重要メールは2要素に切替。 |
※スマホでは表が画面幅を超えます。横にスワイプしてご覧ください。
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月次“5分点検”:止める前の早期発見


- ログイン履歴:見覚えのない端末・時刻がないか。
- 通知:積立(メール)・約定(プッシュ)・入出金(メール)が通常どおりか。
- 登録情報:住所・メール・電話の変更が勝手に行われていないか。
カレンダー運用は👉 前半固定カレンダー&通知 を参照。
通知の設計:プッシュ(株アプリ)とメールの役割分担


推奨通知(最小構成)
- (アプリのプッシュ)約定通知/株価到達アラート/企業情報(株・ETFの約定や決算・権利など)。
- (メール)投資信託の積立通知(次回積立のリマインド・結果)。
- (メール)入出金通知(即時入金・ATM入出金・各種アラート)。
※プッシュ通知は配信を保証しません。重要項目はメール通知も併用しましょう。
Q&A:よくある疑問


Q1:パスワードはどのくらいの頻度で変えますか。
原則は年1回+事件発生時です。
短期頻繁に変えるより、長くて推測困難なパスワードをマネージャで保管する方が安全です。
Q2:家族の端末からログインしてもいい?
原則は自分の端末のみです。
やむを得ない場合は一度きりにし、作業後は必ずパスワード変更→全端末ログアウトを実施します。
Q3:フリーWi-Fiでの操作は?
避けます。
どうしても必要ならVPNを介し、ID/PWの入力は行わない運用にします。
まとめ
ポイント
- 二段階認証をログイン+資金移動へ適用。予備手段は紙で分離保管。
- 導線は公式に一本化(アプリ/ブックマーク)。メールリンクは開かない。
- 緊急停止テンプレで“止める→変える→知らせる”。月次5分点検で早期発見。


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