

このページでできること:CPI・雇用統計・FOMCのJST(日本時間)を一目で確認し、各指標で最初に見るべき“一点”を決めて迷いを減らします。
対象は夜の材料に備える初心者〜初中級者。所要3分。
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まずは“時間”を固定|夏時間(EDT)と標準時間(EST)の違い


運用上は、スマホのカレンダーに「EDT期=21:30/EST期=22:30」と固定メモを入れておくと取りこぼしが減ります。
FOMCは「声明2:00 ET/会見2:30 ET → 翌03:00/03:30(EDT)/翌04:00/04:30(EST)」の対にして覚えます。
早見表|CPI・雇用統計・FOMCの日本時間(横スクロール対応)
※横にスクロールしてご覧ください。
イベント | 米東部時間(ET) | 日本時間(EDT期間) | 日本時間(EST期間) | “見る一点” | 二次確認 |
---|---|---|---|---|---|
CPI(米消費者物価指数/BLS) | 08:30 a.m. ET(毎月) | 21:30 JST | 22:30 JST | 総合よりコア前年比 | 住居/OER、サービス除エネルギーの粘着度 |
雇用統計(Employment Situation) | 08:30 a.m. ET(目安:第1金曜) | 21:30 JST | 22:30 JST | 非農業部門雇用者数(NFP) | 平均時給・失業率・参加率の方向 |
FOMC声明・政策金利(FRB) | 2:00 p.m. ET(会見 2:30) | 翌03:00/03:30 JST | 翌04:00/04:30 JST | 声明の政策方針文言 | SEP(公表回)・ドット中央値・会見要旨 |
実務フロー|“見る一点 → 二次確認 → 対処”の順


1. 一点を見る
- CPI:先にコア前年比。総合の上振れ/下振れより粘着性の強いコアが市場の“方向”を決めやすい。
- 雇用:まずNFP。サプライズ幅(予想比)を確認。
- FOMC:声明1段落の政策方針(“進捗に応じて”などの表現変化)。
2. 二次確認(理由と質)
- CPI:住居/OERやサービス(除エネルギー)。モメンタムが弱いなら「一時的」に振れるだけのことも。
- 雇用:平均時給・失業率・労働参加率。NFPだけ強くても賃金が鈍ければインフレ圧力は緩む方向。
- FOMC:SEP(経済見通し)とドット(中央値)。会見冒頭のニュアンスで市場が再解釈することも多い。
3. 対処(発注と撤退)
- 広いスプレッドでは分割指値(3〜5本)。板の空白に置かない。
- ボラが過大なときはPTSに逃がす/立会寄りに回す判断も選択肢。
- 損切りは夜間の仕様差を踏まえ、逆指値依存を避ける(指値の置き直しで代替)。
NG例/よくある誤解
- “21:30固定”と覚えて冬時間の22:30を見落とす。
- 雇用統計をNFPだけで判断(賃金・失業率を無視)。
- FOMCは声明だけで完結と誤解(会見とSEPで再解釈される)。
- ボラ直後に成行を多用(飛びやすい)。
イベント別の“見る一点”をもう少し詳しく
CPI|コア前年比→住居/OER→サービス(除エネ)
総合はエネルギーでぶれます。
コア→住居/OER→サービスの順で“粘着度”を測ると、短期の戻り売り/買い戻しの判断が安定します。
雇用統計|NFP→平均時給→失業率
NFPのサプライズ幅で1次方向、平均時給の方向性で“長めの金利観”を補正。
失業率がトレンドで上向くと金融政策の向きも議論が変わります。
FOMC|声明の1段落→ドット(中央値)→会見冒頭
文言微修正が相場のキーになることが多いです。
SEP公表回はドットの中央値で「利下げ回数/利上げ余地」を即押さえ、会見のトーンで最終判断。
FAQ(よくある質問)
Q. 夏時間と標準時間の切替日は?
A. 原則3月第2日曜〜11月第1日曜が夏時間(EDT)です。
この期間はCPI/雇用統計が21:30、それ以外は22:30。
Q. 発表“時刻”が変わることはある?
A. 基本は固定(CPI/雇用統計=08:30 ET、FOMC=2:00 ET/会見2:30 ET)。
ただし発表“日”は月により動くため、直前に公式カレンダーで最終確認を。
Q. トレードは何分待つのが安全?
A. 固定の正解はありません。
最初の30〜60秒で“一点”だけ確認→分割指値の階段を小さく置く→歩み値で埋まり方を見て増減、が無難です。
まとめ
ポイント
- CPI/雇用統計は8:30 ET=JST 21:30(EDT)/22:30(EST)、FOMCは2:00 ET=翌03:00/04:00(会見は+30分)。
- “見る一点”はCPI=コア前年比、雇用=NFP→平均時給、FOMC=声明の文言→ドット→会見。
- 発表直後は分割指値が基本。時間は必ず公式カレンダーで最終確認。


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