

結論:全案件を「最初の確認(要件)→合意(範囲/期日/報酬)→制作(中間共有)→修正(回数/範囲)→納品(検収/請求)→クローズ(振り返り)」の順で固定化します。
各段階に短いテンプレを用意し、判断の迷いを“文面の型”で消します。
1. 最初の連絡(要件の取り違えを防ぐ)
最初の連絡では“聞くべきこと”を先に確認します。
ここでブレると全部が波及するので、軸だけを短く押さえます。
- 目的:記事/翻訳の利用シーン・読者像を1行で聞く
- 範囲:文字数/ファイル形式/図表の有無を確認
- 期日:初稿・最終の2点を暫定で置く
- 根拠:出典レベル(一次/公的/社内資料)を決める
- 表記:言い回しの禁止/推奨(断定・比較・医療広告GL配慮)を確認
初回ヒアリングのテンプレ(チャット用)
【目的】◯◯の記事/資料は誰がいつ読む想定でしょうか? 【範囲】文字数◯◯字目安/図表の有無/ファイル形式(Word/Google Doc) 【期日】初稿:◯/◯(◯曜)/最終:◯/◯(◯曜)で問題ないか 【根拠】一次情報/公的情報を優先でOKか(社内資料の扱いも) 【表記】断定NG・比較表示の扱い・PR/広告表記の位置
※切れて見える場合はスクロールしてください(スマホは横にスワイプ)。


2. 合意の作り方(範囲/期日/報酬を1画面で)
合意は“箇条書き1画面”。
読み飛ばされない長さで固定します。
重要なのは「変更が起きた時の扱い」を先に置くことです。
- 範囲:見出し構成/H2数/図表数/参考数の上限を置く
- 期日:初稿/修正/最終の3点に分ける
- 報酬:文字単価 or 固定額/支払予定(検収後◯営業日)
- 修正:回数・対象範囲・無償の条件を明記
- 変更:追加要件は見積り再提示、と一文で固定
合意メモのテンプレ(案件確定時)
【範囲】H2×5/図表2/参考URL5点まで(一次/公的優先) 【期日】初稿:◯/◯ 23:00(JST) 修正:◯/◯ 23:00(JST) 最終:◯/◯ 23:00(JST) 【報酬】固定◯円(税/手数料の扱いは契約に従う) 【修正】2回まで無償(構成変更/追加見出しは別途見積り) 【変更】追加要件が出た場合は見積り再提示の上で合意して進行


3. 制作中のコミュニケーション(中間共有で差分を潰す)
「完成後にずれる」を防ぐには、早い段階の中間共有が効きます。
最小の共有は“見出し案+要点+一次情報リンク”。
- 中間1:見出し案(H2/H3)+要点200字+参考URL3本
- 中間2:冒頭300字+H3×1の試作(トーン確認)
- 注意:出典は一次/公的に寄せる。社内資料はアクセス権を確認
- 記録:差分・決定事項を上書きで1ファイル化
- リスク:曖昧指示は「選択肢A/B」提示で潰す
中間共有のテンプレ(短文)
【中間共有1】 H2/H3の草案と要点、一次情報リンクを共有します。トーンはこの方向で問題ないか確認したいです。 差分があれば、A案/B案のどちらが近いかだけご指定ください。


4. 修正依頼の受け方(回数と範囲のコントロール)
修正は“要望→分類→対応”の順で処理します。
感情の処理は不要、事実の整頓が先です。
- 分類:誤り訂正/トーン調整/追加要件(新規)に分ける
- 優先:読者の誤解につながる箇所から先に直す
- 線引き:文言調整は無償枠、構成変更/見出し追加は別見積り(合意メモを引用)
- 証跡:修正箇所をハイライト or 変更履歴で可視化
- 再発:NG→OK言い換え/出典ルールをテンプレで共有
修正受付のテンプレ(分類つき)
ご指摘ありがとうございます。下記に分類しました。 1) 誤り訂正:◯◯(一次情報で訂正) 2) トーン調整:△△(言い換えで反映) 3) 追加要件:□□(合意外のため別見積り可) まず1→2の順で反映し、3は見積りを提示します。


5. レッドフラグの早期検知(スコープ・期日・トーン)
悪化する前に止めるサインを決めておきます。
次の3つが同時に起きたら“立ち止まる”を選びます。
- スコープ拡張:見出しの追加が連続する
- 期日の遅延:レビュー期限が守られない状態が続く
- トーンの迷子:相反する指示が並立する
立ち止まりのテンプレ(丁寧ショート)
現状、当初合意の範囲を越える変更が続いています。 一度、目的と優先順位を再確認し、必要に応じて見積りを更新させてください。 最短で目的に到達できる形に整えます。


6. 納品の型(検収と差し戻しを短くする)
納品はファイルだけでなく「確認の観点」をセットで渡します。
受け手の確認時間を減らせば差し戻しも減ります。
- 納品物:本文・図表・脚注/出典・要約(100字)
- 観点:読者像・目的・禁則(断定/比較/PR表記)
- 動作:リンクの動作確認(URL/外部リンクの注記)
- 検収:差分一覧(変更点/未着手/相談事項)
- 連絡:検収期限とフィードバックのフォーマットを記載
※ファイル名に版(v1→vFinal)を入れ、ドキュメントの変更履歴と併用します。
納品カバーメモ(貼るだけ)
【納品物】本文(◯◯字)/図表◯/脚注/要約100字 【確認】目的と読者像に沿っているか/断定/比較/PR表記の位置 【リンク】動作確認済み(外部条件はリンク先で最新確認) 【差分】修正はコメントID#◯◯〜に集約 【検収】◯/◯(◯曜)までに一次フィードバックをお願いします


※支払時期・方法は契約書やプラットフォーム規約が優先です。案件ごとに確認してください。
※プラットフォーム利用時は仮払い(エスクロー)確認後に着手が原則です。
7. クローズ(関係を次につなぐ)
終わり方を整えると、次の依頼が来ます。
1分で書ける定型を用意しておきます。
- 感謝:良かった点を1つ具体で書く
- 改善:次回に活かす学びを1行で共有
- 再提案:関連テーマの小さな提案を1つ
- 記録:フォルダ/タイトル命名規則で再利用可能に
- 振り返り:所要時間・修正回数・詰まりをメモ
クローズのテンプレ(1分版)
この度はありがとうございました。◯◯の事例共有が特に勉強になりました。 次回は◯◯の角度で短い記事(◯◯字)も提案可能です。 社内共有の都合で、最終版は「YYYYMMDD_案件名_vFinal」に統一しました。


8. 連絡チャンネル別の注意点(メール/チャット/ドキュメント)
媒体ごとに“合う/合わない”があるので、最初に決めておきます。
- メール:合意/金額/期日など記録が必要な連絡に使う
- チャット:質問/短い確認に使う(重要事項はメールへ転記)
- ドキュメント:中間共有・修正履歴の一元管理に使う
- 会議:方針転換/優先順位付けは音声で早く決める
- フォルダ:案件ごとに「01_要件→02_中間→03_納品」で固定
※依頼資料や連絡先に個人情報・機密が含まれる場合は、保存先/共有権限を最小限にしてください。


9. トラブル時の一次対応(短く安全に)
不一致や遅延が起きたら、まずは短く事実をそろえます。
謝罪→状況→次の一手、の順番です。
- 遅延:理由と新期日をワンセットで出す
- 誤り:該当箇所を特定→一次情報で訂正→再発防止を一言
- 齟齬:目的/読者像/優先順位の再確認を提案
- 配置:公開前にPR表記・断定/比較の最終確認を促す
- 限界:対応不能は早期に相談(無理に抱えない)
※広告・PR表記の位置/書式は媒体の掲載基準に従ってください。
一次対応テンプレ(3行)
ご迷惑をおかけしています。現状は◯◯がボトルネックです。 代替案としてA/Bを準備しました。合意いただけ次第、◯/◯ ◯時までに反映します。 他にご希望があれば本日中にいただけると助かります。


10. まとめ(今日、テンプレを3つ作る)
ポイントまとめ
- 最初の連絡は5点(目的/範囲/期日/根拠/表記)だけ聞く
- 合意は1画面(範囲/期日/報酬/修正/変更)で固定
- 中間共有→修正分類→納品カバー→クローズ台本の順で回す


最短ルートは、全体フローで道筋を確認してから必要な設定へ進むことです。
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※本記事はコミュニケーション運用の一般的な目安です。個別の契約・就業規則・プラットフォームの規約に従ってください。