放置でも収益が増えるって聞きました。貸株って始めるべきですか?

後輩ちゃん

カブヤク
結論は収益(貸株料)と失う権利のバランスで決める。松井は権利取得設定があるから、自動で権利取りもできる。最短の型を下にまとめたよ。
\最短で安全にスタート/
貸株の基本(“株を預けて料率で稼ぐ”)
仕組みと登場人物
- あなた(貸し手)が保有株を松井経由で市場参加者へ貸し出し、対価として貸株料を受け取る。
- 概算:日々の終値×数量×料率÷365の積み上げ(最短・目安)。
- 名義:貸出中は株主名簿から外れるため、通常は配当や議決権の扱いが変わる(後述の権利取得設定で自動返却も可)。
- 売却自由:貸出中でもいつでも売れる(約定時は自動返却の目安)。
向いている保有スタイル
- 当面売らないインデックスETFや長期保有株。
- 優待の長期判定や議決権を重視しない銘柄(重視する銘柄は「権利取得優先」または常時OFF)。
はじめ方と反映タイミング(最短の型)
開始の流れ(目安)
- お客様サイトで貸株口座の申込・同意(総合口座の上で開設)。
- 開設は営業日23:00までの申込で翌営業日の夜間処理(約03:15頃)に完了の目安。
- 銘柄を選んでON(または一括ON)。
- 権利取得設定と受取方法(後述)を確認して保存。
ON/OFFの反映はいつ?

後輩ちゃん

カブヤク
当日分の貸出数量は夕方の一括処理(15:45頃)で決まるのが目安。そこまでに設定しておくと分かりやすいよ。
停止・一時解除
- 銘柄単位でOFF可。日中に切替→当日15:45頃の計算で反映(最短・目安)。
- もう売ると決めた銘柄は、成行前にOFFにせずとも約定で自動返却される想定(最短・目安)。
最短ルートは、全体フローで道筋を確認してから必要な設定へ進むことです。
権利取得設定(“自動返却”の三択)
基本の考え方
松井は権利取得設定を用意。
銘柄共通/銘柄別のいずれでも指定でき、権利確定前に自動で貸出を解消(返却)するかを選べる。
選べる3モード
- 権利取得優先:配当・優待・議決権の権利確定前に自動返却。→権利は通常どおり取得(配当は配当金)。
- 株主優待優先:優待対象銘柄のみ自動返却。配当は状況により配当金相当額になることがある。
- 金利優先:返却せず貸株継続。→配当は配当金相当額で受取(後述)。
毎回OFFにする必要はない?

後輩ちゃん

カブヤク
うん。基本は権利取得優先にしておけば、重要イベントの前に自動で返却される。手動OFFは“例外対応”でOK。
お金の話:貸株料・配当相当額・入金サイクル
貸株料(入金イメージ)
- 日々の評価額×料率×日数の積み上げ。
- 入金は翌月第1営業日の夜間処理後(目安03:15頃)に月次一括の形で反映。
- 料率は銘柄や市況で変動(需給逼迫で上振れも)。
配当金相当額(貸出継続時)
- 金利優先のまま権利日を迎えると、配当は配当金相当額として支払われる。
- 支払額は配当金に対する源泉後の84.685%が目安(15.315%分が相当額算出時に控除)。
- 配当金相当額は配当控除の対象外。取り扱いが配当金と異なる点に注意。
税務の基本線(最短・目安)
所得区分と申告
- 貸株料・配当金相当額は雑所得(総合課税)として扱われるのが一般的。
- 譲渡損や配当との損益通算は不可。年次は電子交付・年間取引報告書の記載を確認し、必要に応じて確定申告。
- 配当金相当額は配当控除対象外。控除前提の設計は避ける。
計上が不安です。

後輩ちゃん

カブヤク
まずは年間取引報告書と電子書面を揃えてから判断しよう。分からない点は年次ガイドで流れを確認。
\最短で安全にスタート/
リコール(返却)とイベント時の注意
リコールとは
- 相手方や証券会社の都合で強制返却が発生することがある(分割・合併・権利関連・上場廃止など)。
- 返却中は再貸出に待機時間が生じる場合がある(最短・目安)。
イベント日の運用
- 基本は権利取得優先で自動返却に任せる。
- 例外的に手動で確実に外したいときは、権利付き最終日の数営業日前までにOFF→通過後ON。
運用テンプレ(チェックリスト)
月次5分の棚卸し
- 入金確認:貸株料・配当相当額の月次入金をチェック。
- 明細確認:税区分と源泉の有無、相当額の扱いをメモ。
- 対象銘柄:優待重視・長期判定の銘柄が混ざっていないか点検(必要なら銘柄別に権利取得優先へ)。
権利/決算の固定手順
- カレンダーに権利日・決算予定を登録。
- 原則は権利取得優先で自動返却。例外のみ手動OFF。
- イベント通過後はONに戻す(15:45頃の一括処理に間に合うよう設定)。
トラブル切り分け
- 入金が見当たらない → 入金予定日(翌月第1営業日夜間)と対象期間を照合。
- 税区分が不明 → 電子交付の注記・年間報告書を確認。迷えば所轄へ相談。
- 優待が来ない → 設定が金利優先になっていないか、株主番号の連続要件が崩れていないかを確認。以後は銘柄別で権利取得優先または常時OFFへ。
ケーススタディ(3パターン)
インデックスETFで“細く長く”
- 売却予定なし・優待なし→常時ONで貸株料を積み上げ。
- 分配金タイミングだけは自動返却が効いているか設定を再確認(最短・目安)。
優待重視の小売株
- 長期判定あり→銘柄別で権利取得優先または常時OFF。番号の連続性を守る。
イベント跨ぎの単元株
- 決算週は手動でOFF→ボラ低下を確認してON。配当は相当額に流れないよう設定を点検。
まとめ(始め方→設定→年次整合)
ポイント
- 貸株は料率収益と権利のトレードオフ。迷ったら「権利取得優先」で自動返却に任せる。
- はじめ方:申込→03:15頃の夜間処理で開設→銘柄ON→権利取得設定。
- 入金は月次一括(翌月第1営業日夜間)。配当相当額は84.685%・配当控除対象外に注意。
- 税務は雑所得・通算不可。年次書類で整合し、必要なら申告。
全体像がわかりました。まずはETFだけ権利取得優先でONにします。

後輩ちゃん

カブヤク
いい判断。月次の入金と電子交付を見ながら、必要なら銘柄別に微調整しよう。
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