最初の設定で「源泉徴収あり/なし」を選ぶ画面が出ました。どっちにすればいいですか?

後輩ちゃん

カブヤク
迷ったらまずは「源泉徴収あり」が最短ルート。年の途中で変えることもできるから、最初は“つまずかない”を優先しよう。
この記事は、松井証券の「特定口座(源泉徴収あり/なし)」を最短で決めるための実務ガイドです。画面の見方→判断の型→ケース別の選び方→よくある勘違い→変更の手順の順に整理します。
\最短で安全にスタート/
前提整理:特定口座とは?「あり/なし」で何が変わる
“特定口座”って、ざっくり何が楽になるんですか?

後輩ちゃん

カブヤク
年間の売買損益をまとめた年間取引報告書を作ってくれること。さらに「源泉徴収あり」を選ぶと、利益が出たときはその場で概算納税が行われるよ。
- 源泉徴収あり…原則“申告不要”で回しやすい。配当・譲渡の損益通算や繰越控除を使うときは確定申告が必要。
- 源泉徴収なし…概算の源泉が行われない。確定申告で納税や通算・繰越を自分で行う。
最短ルートは、全体フローで道筋を確認してから必要な設定へ進むことです。
判断の型(最短):まずは「あり」→例外だけ「なし」
“まずはあり”って、本当に失敗しませんか?

後輩ちゃん

カブヤク
“申告不要で回せる”が初学者の安全策。例外(年内に確定申告で通算を確実に使う予定が濃厚など)だけ「なし」を検討しよう。
クイック判定
- 売買は少量・学びながら進める → まずは「あり」。
- 他社口座の損益と必ず通算する計画 → 「あり/なし」どちらでも可だが、確定申告前提で運用。
- 配当課税方式を毎年最適化(総合課税/申告分離の選択) → 確定申告前提。「あり」にしても申告はできる。
ケース別の具体例(松井の画面で迷わない)
ケースA:まずは小さく、つみたて中心
現物のつみたてと、ときどきスポット買いを想定です。

後輩ちゃん

カブヤク
年の途中の手間を減らすなら「あり」。年末に損益通算を使いたいときは、確定申告で配当・譲渡をあわせて処理すればOK。
ケースB:複数社で活発に売買、通算を毎年使う
他社と合算して通算・繰越を毎年やります。

後輩ちゃん

カブヤク
通算前提なら最終的に確定申告が必要。松井側は「あり/なし」どちらでも運用可。源泉ありでも申告時に精算されるよ。
ケースC:配当控除や節税の検討をしたい
配当控除を使って税金を調整したいです。

後輩ちゃん

カブヤク
配当の課税方式を選び直すなら申告が前提。源泉ありでも確定申告で方式を選択できるから、まずは“あり”でスタートでも問題ないよ。
よくある勘違いと注意点
- 「源泉あり=確定申告が完全に不要」→ 通算/繰越/配当方式の最適化をする人は申告を選択できる。
- 「源泉なし=損が出た年だけ申告」→ 年間の収支すべてを申告に含めて精算するのが基本。
- 「NISAも同じ扱い」→ NISAは非課税枠。ここでの“あり/なし”は課税口座(特定/一般)の話。
設定変更と確認の手順(最短・目安)
途中で設定を変えたくなったら?

後輩ちゃん

カブヤク
変更は原則、書類による手続きだよ。お客様サイトで変更受付→書類を記入・返送→到着後に区分変更が確定する流れ。さらに、「源泉あり(配当受入なし)」→「源泉なし」はサイト上で即時変更できる例外もある。
また、運用上のルールとしてその年の最初の「売却等」までは区分変更が可能。年内に売却・信用返済・配当受入などの取引があると、それ以降の変更は翌年扱いになる点に注意してね。
また、運用上のルールとしてその年の最初の「売却等」までは区分変更が可能。年内に売却・信用返済・配当受入などの取引があると、それ以降の変更は翌年扱いになる点に注意してね。
確認の型
- マイページ → 口座情報 → 特定口座区分(変更受付の動線を確認)。
- 書類受取→記入→返送で変更確定(または上記の例外方向は即時反映)。
- 反映は手続完了後の取引から。年内は「最初の売却等」までが変更可能期間。
\最短で安全にスタート/
年末〜確定申告期の“最低限”チェック
年末に何を準備しておけばスムーズですか?

後輩ちゃん

カブヤク
次の3点をテンプレに。年間取引報告書・配当集計・損益通算の要否だよ。
- 年間取引報告書(松井)+他社の同様書類を揃える。
- 配当金の受取実績を整理(特定/一般/NISAを切り分け)。
- 通算・繰越控除を使うか判断(使うなら確定申告を前提化)。
トラブル復旧:よくある詰まりの直し方
- 区分を間違えて登録 → 変更手続きを実施。反映タイミングに注意し、以降の約定から適用。
- 配当の税区分を混同 → 受取方法と課税方式を見直し、申告の方式を決める。
- 他社と通算したい → 全社の「年間取引報告書」を集約し、申告書で一括計算。
スモールスタートの運用テンプレ
結局、最初の一歩は?

後輩ちゃん

カブヤク
“源泉あり”で開始→年末に棚卸し→必要なら確定申告。まずは運用を止めないことが大切だよ。
- 開始:源泉ありで登録。小さく始める。
- 毎月:損益メモ(簡易でOK)と配当の受取方式を確認。
- 年末:通算・配当控除の要否を判断 → 必要なら確定申告。
まとめ(ここまでの道筋)
ポイント
- 迷ったら源泉徴収ありでスタート。必要な人だけ申告で最適化。
- 通算・繰越・配当方式を使う場合は確定申告が前提。あり/なしのどちらでも申告は可能。
- 区分変更は原則書類(一部はサイトで即時変更可)。年内は最初の売却等までが変更可能期間。
理解できました。まずは“源泉あり”で始めて、年末に見直します。

後輩ちゃん

カブヤク
その調子。止まったら「年間取引報告書→通算要否→配当方式」の順にチェックしよう。
\最短で安全にスタート/
※「源泉徴収あり」は、概算の源泉税相当額が余力から拘束される(税率20.315%)最短・目安。取引前に余力を確認しておきましょう。