先輩、約定のあとにやることが毎回バラバラで…どこを、どんな順番で見ればいいか固定の型を教えてください!

後輩ちゃん

カブヤク
型はシンプルでいいよ。注文照会 → 約定(数量・価格) → 受渡予定(T+2) → 電子交付(売買報告書)。この4点を“毎回30秒”で回す癖をつけよう。
この記事は、松井証券で約定後に必ずやる確認(約定内容/受渡日T+2/売買報告書の保存)を、画像前提でも迷わないよう文章ベースで整理した実務ガイドです(国内株の通常取引を想定)。
\最短で安全にスタート/
全体像|約定 → 受渡 → 電子交付のつながり
- 約定:注文が成立し、数量と価格が確定する瞬間。
- 受渡(決済):株の引渡し/代金の受渡し日。国内株の原則はT+2(約定日の2営業日後)。
- 電子交付(売買報告書):取引明細の証憑。税・損益の根拠になるので保存推奨。
わたし、「約定したらすぐ現金が増える」と思いがちで…出金が間に合わなくて焦る日があるんです。

後輩ちゃん

カブヤク
そこでT+2を先に押さえるんだ。現金として使える日は“受渡日以降”が基本。月末や連休前は特に逆算して動こう。
手順1|注文照会で“今どこにいるか”を掴む
毎回見る3点
- ステータス(約定/一部約定/失効)。
- 約定数量・約定価格(平均約定の注記が付く場合あり)。
- 受渡予定日(T+2のズレがないか)。
一部約定が続くとき、待つか入れ直すか迷います…。

後輩ちゃん

カブヤク
板の“帯”から外れているなら取消 → 小口で再発注。価格だけ動かすなら訂正でOK。覚えておきたいのは、数量(株数)の訂正はできないってこと。変えたいならいったん取消して入れ直し。
時間帯の注意(詰まりやすい瞬間)
- 寄り付き前後・引け前などは訂正や取消に制約がかかることがある。
- 引け直前の出し直しは“訂正不可”に当たりやすいので、早めの判断を。
なるほど…最後の数分勝負にしないほうが安全ですね。

後輩ちゃん

カブヤク
そう。余裕を持って、ルールで動けばブレなくなるよ。
手順2|受渡(T+2)で“資金の着地日”を決める
基本の考え方
- T+2=取引日(T)の2営業日後が受渡日。
- 連休・年末年始はズレやすい。先に受渡カレンダーを確認しておく。
- 信用取引は建玉・返済の管理が別。建玉照会と合わせてチェック。
たとえば月曜に現物を売ったら、いつから使える現金になりますか?

後輩ちゃん

カブヤク
祝日が無ければ、月曜約定 → 水曜受渡。つまり水曜以降に本反映、というイメージで押さえよう。用途がある日は、前営業日までに現金化しておくと安心だよ。
最短ルートは、全体フローで道筋を確認してから必要な設定へ進むことです。
手順3|電子交付(売買報告書)で“証憑”を残す
探し方の型
- 口座管理 → 電子交付・書面 → 売買報告書(取引報告書)を開く。
- 期間は約定日または受渡日で絞る(見つからない時は両方試す)。
- PDFは銘柄・日付で命名(例:2025-09-17_7203_売買報告.pdf)。
確認する3点
- 銘柄/市場/数量/単価(平均単価の注記)。
- 手数料・諸経費・税の内訳(損益の根拠)。
- 受渡日・受渡金額(現金残高の動きと一致)。
毎回じっくり読むと時間がかかってしまって…どこまで見れば十分ですか?

後輩ちゃん

カブヤク
日々は「数量・単価」「受渡日」「費用内訳」の3点でOK。件数が多い日はPDFだけ落として、週末にまとめて点検でも十分だよ。電子書面は原則5年閲覧可だけど、長期保存はダウンロードしておくと安心。
\最短で安全にスタート/
権利取りの要点|“いつ約定すれば権利が付く?”
- 権利付最終日の大引けまでに約定して保有していれば権利が付く(権利付最終日は権利確定日の2営業日前)。
- 権利付最終日のPTSナイト(夜間)は翌営業日扱いになるので、権利は付かない点に注意。
- 翌営業日は権利落ち日。価格ギャップが出やすいので建玉・資金をあらかじめ決めておく。
「当日だから夜でもOK」と思っていました…ナイトは翌営業日扱いなんですね。

後輩ちゃん

カブヤク
そこを間違えやすいんだ。権利狙いは通常時間内の約定で確実にいこう。
ケーススタディ|“ズレ”に強くなる3例
Case1:一部約定が連発
- 平均約定単価を先に把握(照会)。
- 残が薄板に引っかかるなら、取消 → 小口で再発注。焦って成行に切替えない。
つい成行にして、思ったより遠い値段で約定してしまうことがあって…。

後輩ちゃん

カブヤク
“帯に寄せる小口”のほうがコントロールしやすい。慌てず分割でね。
Case2:連休前の売却→出金が間に合わない
- 受渡は連休明け(T+2)にズレる。即日反映は期待しない。
- 必要資金は前営業日までに現金化し、受渡日を先に押さえる。
学費の振込とか、受渡日起点で逆算しておけば安心ですね。

後輩ちゃん

カブヤク
そう。予定のある出金は“受渡日起点”が基本だよ。
Case3:配当・優待の権利取り
- スケジュールは権利付最終日から逆算。大引けまでの約定が条件。
- 当日のPTSナイトは対象外。通常取引内で完結させる。
ギリギリ派の私には、ちょっと早めの約定が合いそうです。

後輩ちゃん

カブヤク
“少し早め”が結果的に一番ラク。落ち着いていこう。
損益・税金の下準備|“根拠が残る”管理
- 取引履歴(CSV)は月次で保存(集計・照合が早い)。
- 売買報告書PDFは約定ごとに保存し、月末にフォルダ集約。
- 特定口座(源泉あり)でも、年間取引報告書が出るまでの控えとして役立つ。
PDF、つい後回しにしちゃうんですが…やっぱり毎回落としたほうがいいですか?

後輩ちゃん

カブヤク
“その日の根拠”がすぐ出せるから強いよ。約定→PDF保存までをワンセットにしよう。
よくあるつまずきと直し方
- 約定だけ見て終わり…受渡予定と電子交付まで確認。PDF保存を習慣化。
- PDFが見つからない…検索期間を約定日/受渡日の両方で試す。
- 出金できない…受渡前は反映しないのが通常。受渡日以降の枠を確認。
チェックリスト(約定後“30秒”)
- 注文照会で約定数量・約定価格を確認。
- 受渡予定日(T+2)を確認(連休・月末は特に)。
- 売買報告書PDFをダウンロード(銘柄・日付で命名)。
- 現金残高/出金可能額の反映タイミングを把握。
まとめ
約定の瞬間で終わらせない。照会 → 受渡 → 電子交付の3点を“毎回同じ順”に30秒で回し、PDFまで残すだけで、資金繰りも税の準備も安定します。
今日の約定から、ルーチン化していきましょう。
ポイント
- 照会 → 約定 → 受渡 → 電子交付を毎回同じ順で。
- 国内株は原則T+2。予定の出金は受渡日起点で逆算。
- 売買報告書PDFは保存(電子書面は原則5年閲覧可)。
- 権利付最終日大引けまでの約定で権利付与。PTSナイトは翌営業日扱いで対象外。
「T+2逆算」と「PDF保存」、やっと腑に落ちました。今日からこの型で回してみます!

後輩ちゃん

カブヤク
いい流れ。毎回同じ手順にすれば、時間もミスも確実に減るよ。落ち着いて続けていこう。
\最短で安全にスタート/